色づきが悪く、見るからに熟していそうもないリンゴをとらずに、木にならしたままにしておきました。今日、それを数個をとって、試食してみましたが、予想に反して蜜がギッシリ詰まっていました。こんなに蜜が入るなら、リンゴをとるのをもう少し遅くすればよかったと、反省することしきりです。
私は、一般的なリンゴ農家がおこなっている成熟促進剤の葉面散布液「メリット赤」を散布しないので、収穫はすこし遅めでもよいのかもしれません。たかがリンゴといっても、その年の気候とか生育状態などで微妙に違ってくるので、収穫適期を見極めるのもかなり難しいです。
2011年11月29日火曜日
2011年11月27日日曜日
文明の利器 マルチキーパー
2011年11月26日土曜日
里芋の保存
最低気温が氷点下になったので、収穫しておいた里芋の種芋を越冬させるためにビニールハウスのなかの穴に埋め込みました。以下、私のおこなった保存方法を紹介します。
穴はできるだけ深い方が耐寒性があって良いのですが、手掘りでは5、60センチが限度です。上の写真のように、株のまま逆さにして穴の中に並べます。株から子芋を切り離すと、切り口から腐りやすくなります。また、土を数十センチもかけるので、株を逆さにしないと、土の重みで子芋がとれてしまいます。
土に埋ける株は、何回か日に干してできるだけ乾燥させておきます。茎が出っ張っているものは切っておいて、並べるときに安定するようにします。
並べた株の上に籾殻をかけます。これは保温のためと、春に掘りだすときの目印にするためですが、必ずしもやる必要はないでしょう。その上から、土を埋め戻します。埋め戻した土は、山盛りにしたので、5~60センチはあると思います。
真冬の寒さ(氷点下10度前後)にも耐えうるように、念のため藁を厚く土の上にのせます。最後にブルーシートで覆って終わりです。ビニールハウスのなかは、とても乾燥するので、ブルーシートで覆っておけば、土の湿り気は一定に保たれます。
昨年は、この方法で、ほぼ100パーセント近い芋を腐らずに越冬させることができました。
穴はできるだけ深い方が耐寒性があって良いのですが、手掘りでは5、60センチが限度です。上の写真のように、株のまま逆さにして穴の中に並べます。株から子芋を切り離すと、切り口から腐りやすくなります。また、土を数十センチもかけるので、株を逆さにしないと、土の重みで子芋がとれてしまいます。
土に埋ける株は、何回か日に干してできるだけ乾燥させておきます。茎が出っ張っているものは切っておいて、並べるときに安定するようにします。
並べた株の上に籾殻をかけます。これは保温のためと、春に掘りだすときの目印にするためですが、必ずしもやる必要はないでしょう。その上から、土を埋め戻します。埋め戻した土は、山盛りにしたので、5~60センチはあると思います。
真冬の寒さ(氷点下10度前後)にも耐えうるように、念のため藁を厚く土の上にのせます。最後にブルーシートで覆って終わりです。ビニールハウスのなかは、とても乾燥するので、ブルーシートで覆っておけば、土の湿り気は一定に保たれます。
昨年は、この方法で、ほぼ100パーセント近い芋を腐らずに越冬させることができました。
2011年11月25日金曜日
中之条系ネズミ大根
隣の坂城町原産の辛み大根が種屋で売っていたので、まいてみました。「中之条系ネズミ大根」というのだそうです。この大根はとても堅くて、おろすにもかなり力が必要です。味は、とても辛いのですが、味噌を入れると辛みが消えて、甘みがでてきます。
この大根おろしを食べつけると、他の大根は気が抜けているようで、食べる気が起きません。形もずんぐりしていて、特徴があるのですが、葉がギザギザになっている点が他の大根と違っていて、畑でもすぐ見分けがつきます。 今日は、最低気温が氷点下になったので、あわてて大根掘りをしました。最後に、この大根のおろしを食べて詠んだといわれている松尾芭蕉の一句をもって、今日のブログの結びとします。
身にしみて大根からし秋の風 松尾芭蕉
この大根おろしを食べつけると、他の大根は気が抜けているようで、食べる気が起きません。形もずんぐりしていて、特徴があるのですが、葉がギザギザになっている点が他の大根と違っていて、畑でもすぐ見分けがつきます。 今日は、最低気温が氷点下になったので、あわてて大根掘りをしました。最後に、この大根のおろしを食べて詠んだといわれている松尾芭蕉の一句をもって、今日のブログの結びとします。
身にしみて大根からし秋の風 松尾芭蕉
2011年11月23日水曜日
ムカゴから育てた長芋
ムカゴから育てた長芋(来年の種芋用)
長芋は、地上部分には長いツルがのび葉が生い茂ります。そして、ムカゴと呼ばれる小さな実がなります。ジャガイモを小さくしたような形状で、私は食べたことがありませんが、食用にもなるそうです。下の写真は、ムカゴです。直径1センチぐらいのものが多いです。
このムカゴを育てれば、長芋の種芋になるということを知ったので、試してみました。長芋を植えた隣の畳一畳ぐらいのスペースの所へ、春先にムカゴをビッシリまいてみたのです。繁っていた葉や茎が完全に枯れてしまったので、今日掘り出してみたら、たくさんの芋ができていました。中には種芋にしては大きすぎるぐらいに生長しているものもありました。全部で50本の上あったので、来年は長芋の種は買わなくてもすみそうです。
長芋は、地上部分には長いツルがのび葉が生い茂ります。そして、ムカゴと呼ばれる小さな実がなります。ジャガイモを小さくしたような形状で、私は食べたことがありませんが、食用にもなるそうです。下の写真は、ムカゴです。直径1センチぐらいのものが多いです。
このムカゴを育てれば、長芋の種芋になるということを知ったので、試してみました。長芋を植えた隣の畳一畳ぐらいのスペースの所へ、春先にムカゴをビッシリまいてみたのです。繁っていた葉や茎が完全に枯れてしまったので、今日掘り出してみたら、たくさんの芋ができていました。中には種芋にしては大きすぎるぐらいに生長しているものもありました。全部で50本の上あったので、来年は長芋の種は買わなくてもすみそうです。
2011年11月17日木曜日
2011年11月14日月曜日
大きく生長した大根
今年の秋の温かい気温と適度の雨で、大根やほうれん草の秋野菜は大きくなりすぎて困るほどに生長しています。大根は例年並に種をまいたのですが、大きいもので50センチ、2キロを超えるほどに育っています。でも、中が空洞になることはないので、立派に育っているといえるでしょう。
直売所に大根をだしてもあまり売れ行きがよくありません。農協の職員曰く、「ことしは天候のせいで、家庭菜園で作っているような素人でもいい大根になっているから、みんな大根は買わない」のだそうです。
大根ばかりではありません。ほうれん草も忙しがっていて収穫しないでいたら、30センチ近いものになってしまいました。でも、味の方は悪くはないので、巨大なほうれん草は直売所でほどほどに売れています。
直売所に大根をだしてもあまり売れ行きがよくありません。農協の職員曰く、「ことしは天候のせいで、家庭菜園で作っているような素人でもいい大根になっているから、みんな大根は買わない」のだそうです。
大根ばかりではありません。ほうれん草も忙しがっていて収穫しないでいたら、30センチ近いものになってしまいました。でも、味の方は悪くはないので、巨大なほうれん草は直売所でほどほどに売れています。
2011年11月11日金曜日
里芋の種芋
里芋は、すでに一月ほどまえから掘って直売所に出していますが、いよいよ寒さも本格的になってきたので、来年の種芋用の芋を確保しようと株のまま掘り始めました。小芋を傷つけないようにして大きな株のまま掘るのは、結構重労働です。しかし、株のまま保存しておかないと寒い信州の冬は乗り切れず、多くは切り口から腐ってしまいます。生育状況のよい大きな株のみを選んで種芋にするので、その作業はよけいたいへんです。
ところで、今年は陽気のせいか、植えた種芋が腐らずにそのまま残っているものが多いです。わたしは、植えた種芋が大きくなって親芋になるのかと思っていましたが、親芋は今年新たにできたもので、種芋は本来腐って消滅してしまうものらしいです。長芋や生姜、ジャガイモなどの根菜類はみなそうです。
ところで、今年は陽気のせいか、植えた種芋が腐らずにそのまま残っているものが多いです。わたしは、植えた種芋が大きくなって親芋になるのかと思っていましたが、親芋は今年新たにできたもので、種芋は本来腐って消滅してしまうものらしいです。長芋や生姜、ジャガイモなどの根菜類はみなそうです。
2011年11月3日木曜日
南アルプスの女王 仙丈ヶ岳
仙丈ヶ岳頂上直下のライチョウはもう冬の装い
二週間前に八ヶ岳・赤岳山頂で眺めた南アルプスの山々の姿には、とても印象深いものがありました。来年は是非登ってみたいと思ってネットでいろいろと調べていると、農作業の忙しさなどとるに足らない瑣事になってきます。南アルプススーパー林道を通るバスは、11月6日で今季は終了と聞けば、ますます行きたいという気持ちが募ってきます。そういうわけで、今日南アルプスの女王といわれている仙丈ヶ岳(3033メートル)に登ってきました。
南アルプススーパー林道は、自家用車はおろかバイクや自転車も通行できません。仙丈ヶ岳の登山口の北沢峠へは、伊那市営の林道バスに乗っていくしかありません。しかも帰りの終バスが午後4時なので、これに間に合うように下山しないと峠にある山小屋に泊まらなければならなくなります。ネットで調べた情報によると、仙丈ヶ岳へは登り4時間、下り3時間の計7時間かかるとあります。余裕をもって日帰り登山をするには、朝6時の一番のバスに乗らなければなりません。そんなわけで、家を深夜2時半に出発して、5時にバスの出発点である伊那市(旧長谷村)の仙流荘前の営業所に到着、そこから6時の始発バスに乗って7時に北沢峠に着きました。
小仙丈ヶ岳までは、かなり急な登山道が続きます。はじめはコメツガのうっそうとした林のなかを登っていきます。
森林帯をすぎて視界が開けると、北沢峠の反対側に東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)(2966メートル)が見えるようになります。この山は、一般的には甲斐駒ヶ岳と呼ばれていますが、伊那谷では木曽駒ヶ岳を西駒ヶ岳、甲斐駒ヶ岳を東駒ヶ岳と呼ぶのだそうです。
さらに東側に目をやれば、アサヨ峰(手前左側、2799メートル)、鳳凰山(観音岳で2840メートル)が見えてきます。鳳凰山の地蔵岳のオベリスクは写真ではよくわかりませんが、実際にはかなりはっきりとその尖った姿が見え、とても印象的でした。鳳凰山は、深田久弥の『日本百名山』の一つでもあり、その中でオベリスクに初登頂したのはウォルター・ウェストンで明治37年のことであると記されています。
登りはじめて約2時間で、小仙丈ヶ岳(2855メートル)に着きました。
ここまで来ると、富士山に次いで2番目に高い北岳(3193メートル)が目の前に見えてきます。その右側に見えるのが4番目に高い間ノ岳(3189メートル)です。ちなみに3番目は奥穂高岳の3190メートルで、仙丈ヶ岳は18番目だそうです。
小仙丈ヶ岳から、仙丈ヶ岳へは稜線歩きになります。眼下に馬の背ヒュッテが見えます。周りにあるダケカンバ林の曲がった幹が描き出す模様が、とても印象的でした。
小仙丈カールです。
小仙丈カールの反対側は藪沢カールで、仙丈小屋が見えてきました。仙丈小屋も馬の背ヒュッテもすでに閉鎖されているそうです。
頂上直下の稜線に、ライチョウが3羽餌を探していました。羽もほとんど白くなって、冬のモードになってきていました。人間にたいする警戒心もあまりなく、そばによって写真をとっても、逃げません。
仙丈ヶ岳の頂上も近くなってきました。頂上にいる人たちの姿もはっきりとわかります。
もうここまで来れば、頂上まであと一息です。
山頂に到着です。9時50分でした。2時間40分ばかりで着いてしまいました。
頂上の一角で、登ってきた稜線を眺めながら、一休みです。おにぎりを頬張っていると、みるみる間にガスがかかってきて、小雪が舞い始めました。「さすがに3000メートル級の山だ」という実感がわいてきました。長居は無用とばかり、20分ほど山頂にいて、下山を開始します。
まだ、山頂には大勢の登山者がいました。この時期にこれほど登山者がいるとは思いませんでした。
下山途中、稜線越しに見えた東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)です。来年は、この山に是非登ってみたいと、いまから期待に胸をふくらませています。
北沢峠に戻ってきたのが、12時10分過ぎでした。登山時間は5時間で、標準コース時間の7割といったところでした。山小屋の長衛荘で温かいうどんを一杯食べ、余裕で1時発のバスに乗って帰ることができました。しかし、このうどんはとても塩辛かったです。汗を大量に流したあとだったので身体が塩分を欲したらしく、汁まで飲んだのがいけなかったのか、その後は水を飲み通しでした。
二週間前に八ヶ岳・赤岳山頂で眺めた南アルプスの山々の姿には、とても印象深いものがありました。来年は是非登ってみたいと思ってネットでいろいろと調べていると、農作業の忙しさなどとるに足らない瑣事になってきます。南アルプススーパー林道を通るバスは、11月6日で今季は終了と聞けば、ますます行きたいという気持ちが募ってきます。そういうわけで、今日南アルプスの女王といわれている仙丈ヶ岳(3033メートル)に登ってきました。
南アルプススーパー林道は、自家用車はおろかバイクや自転車も通行できません。仙丈ヶ岳の登山口の北沢峠へは、伊那市営の林道バスに乗っていくしかありません。しかも帰りの終バスが午後4時なので、これに間に合うように下山しないと峠にある山小屋に泊まらなければならなくなります。ネットで調べた情報によると、仙丈ヶ岳へは登り4時間、下り3時間の計7時間かかるとあります。余裕をもって日帰り登山をするには、朝6時の一番のバスに乗らなければなりません。そんなわけで、家を深夜2時半に出発して、5時にバスの出発点である伊那市(旧長谷村)の仙流荘前の営業所に到着、そこから6時の始発バスに乗って7時に北沢峠に着きました。
小仙丈ヶ岳までは、かなり急な登山道が続きます。はじめはコメツガのうっそうとした林のなかを登っていきます。
森林帯をすぎて視界が開けると、北沢峠の反対側に東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)(2966メートル)が見えるようになります。この山は、一般的には甲斐駒ヶ岳と呼ばれていますが、伊那谷では木曽駒ヶ岳を西駒ヶ岳、甲斐駒ヶ岳を東駒ヶ岳と呼ぶのだそうです。
さらに東側に目をやれば、アサヨ峰(手前左側、2799メートル)、鳳凰山(観音岳で2840メートル)が見えてきます。鳳凰山の地蔵岳のオベリスクは写真ではよくわかりませんが、実際にはかなりはっきりとその尖った姿が見え、とても印象的でした。鳳凰山は、深田久弥の『日本百名山』の一つでもあり、その中でオベリスクに初登頂したのはウォルター・ウェストンで明治37年のことであると記されています。
登りはじめて約2時間で、小仙丈ヶ岳(2855メートル)に着きました。
ここまで来ると、富士山に次いで2番目に高い北岳(3193メートル)が目の前に見えてきます。その右側に見えるのが4番目に高い間ノ岳(3189メートル)です。ちなみに3番目は奥穂高岳の3190メートルで、仙丈ヶ岳は18番目だそうです。
小仙丈ヶ岳から、仙丈ヶ岳へは稜線歩きになります。眼下に馬の背ヒュッテが見えます。周りにあるダケカンバ林の曲がった幹が描き出す模様が、とても印象的でした。
小仙丈カールです。
小仙丈カールの反対側は藪沢カールで、仙丈小屋が見えてきました。仙丈小屋も馬の背ヒュッテもすでに閉鎖されているそうです。
頂上直下の稜線に、ライチョウが3羽餌を探していました。羽もほとんど白くなって、冬のモードになってきていました。人間にたいする警戒心もあまりなく、そばによって写真をとっても、逃げません。
仙丈ヶ岳の頂上も近くなってきました。頂上にいる人たちの姿もはっきりとわかります。
もうここまで来れば、頂上まであと一息です。
山頂に到着です。9時50分でした。2時間40分ばかりで着いてしまいました。
頂上の一角で、登ってきた稜線を眺めながら、一休みです。おにぎりを頬張っていると、みるみる間にガスがかかってきて、小雪が舞い始めました。「さすがに3000メートル級の山だ」という実感がわいてきました。長居は無用とばかり、20分ほど山頂にいて、下山を開始します。
まだ、山頂には大勢の登山者がいました。この時期にこれほど登山者がいるとは思いませんでした。
下山途中、稜線越しに見えた東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)です。来年は、この山に是非登ってみたいと、いまから期待に胸をふくらませています。
北沢峠に戻ってきたのが、12時10分過ぎでした。登山時間は5時間で、標準コース時間の7割といったところでした。山小屋の長衛荘で温かいうどんを一杯食べ、余裕で1時発のバスに乗って帰ることができました。しかし、このうどんはとても塩辛かったです。汗を大量に流したあとだったので身体が塩分を欲したらしく、汁まで飲んだのがいけなかったのか、その後は水を飲み通しでした。
2011年11月2日水曜日
タマネギの苗の植え付け
10月は、山行きの写真を二度も載せて、結構暇そうに見えましたが、じつは秋野菜を直売所に出すのにてんてこ舞いでした。ニンジン、里芋、ネギ、チンゲンサイ、さらにはダイコンと、毎日畑から野菜をとってきて洗ったり袋詰めをしたりと出荷の準備で、日が短くなった一日はあっという間に過ぎ去ってしまうのです。
しかし、どんなに忙しくてもやらなければならないことがあります。その一つがタマネギの苗の植え付けです。9月の暑い時期に種をまいたタマネギは、写真のように立派に生長して、まさに植え付け適期となりました。マルチの穴に一本づつ手で植えていく作業は根気が必要ですが、3000本ばかりですので、休み休みやっても一週間もあれば終わると思っています。
しかし、どんなに忙しくてもやらなければならないことがあります。その一つがタマネギの苗の植え付けです。9月の暑い時期に種をまいたタマネギは、写真のように立派に生長して、まさに植え付け適期となりました。マルチの穴に一本づつ手で植えていく作業は根気が必要ですが、3000本ばかりですので、休み休みやっても一週間もあれば終わると思っています。