2011年4月29日金曜日

野菜の種の発芽

 ポットに種を播いて、ハウスの中で育ててきた野菜が、ボツボツ発芽し始めました。
最初に芽が出たのはキュウリでした。次に、カボチャやスイカ、エンドウ豆(絹さや)などです。まだ、ひとつも芽が出てこないのは、ピーマンで、トマトやナスは部分的に芽が出てきました。こうしていろいろな種類の種を播いて観察していると、なかなか面白いです。
 今年は、「坊ちゃんカボチャ」というのを作ろうと思って、30個ぐらい種を播いてみました。中央の大振りな葉のものがそれです。その手前はスイカの「タヒチ」です。黒スイカで、病気にも強いので、この2,3年作っています。果菜は、食べるのも楽しみですから、苗のうちから力が入ります。

2011年4月26日火曜日

莫言著 『白狗秋千架』

 このところ好天が続かず、きょうも雨が断続的に降っています。たまっていた農作業も一段落したので、前にもちょっと書いたことがある中国映画『故郷の香り』の原作を読んでみました。
 この映画の原作は、「アジアでもっともノーベル文学賞に近い」と言われている莫言の『白狗秋千架』(邦題『白い犬とブランコ』)です。日本語訳は、すでに絶版になっていて手に入りません。地元の図書館にもありませんでした。たまたま東方書店の在庫をチェックしていたら莫言の短編集の在庫があったので、それを買ってみたらその中にありました。
 中国語で20ページばかりの短編ですから、辞書を引きながら読んでもそんなに時間はかかりません。原作は、映画とはまったくちがいます。映画の美しい映像と悲しさと爽やかさが入り交じったような見終わったあとの印象からはまったく想像できない、ドロドロした強烈な読後感が存在しています。莫言は霍建起の映画にたいして「嫁に行った娘のようなものだから」と語ったと言われていますが、映画と原作はまったく別個の作品と考えた方が良さそうです。

 ところで、映画のなかに、「秋千(ブランコ)はなぜ ” 秋千 ” というの?」という会話があって、興味深かったのでちょっと調べてみたら、日本語でも秋千と書いてブランコと読ませるんですね。鞦韆というのがもともとの字らしいですが、どちらにせよ中国語から来ているようです。

2011年4月21日木曜日

里芋の芽出し

 昨年の秋、種芋用に保存しておいた里芋を掘り出してみたところ、もうすでにかなりの芋が発芽していました。今年は、ハウスの中に穴を掘って、株のまま逆さまにして保存しておいたので、ほぼ100パーセント秋の保存時と同じ状態で、腐ったものは皆無でした。土が乾いた状態であるのが良かったようです。何度も失敗を重ね、ついに大成功したわけで、たかが里芋の冬越しとはいえ、とても嬉しいです。
 早速、ポットに植えて芽出しをおこなうことにしました。全部で400個あまりあります。親芋はポットに入りきらないので、直接土の中に埋めて加温することにしました。里芋の種芋はとてもたかいし、買った種芋の中にも腐る芋が混ざっている場合があるので、これらがうまく発芽して育ってくれることを期待しています。

2011年4月20日水曜日

野菜の苗作り

 パイプハウスが出来上がったので、時期的にはかなり遅くなってしまったけれど、野菜の苗作りをおこないました。トマトやナス、キュウリなどの夏野菜の苗です。直売所に出す野菜は、数も種類も多いので、一々苗を買っていたら費用もかなりかかってしまいます。種を播いて育てることから始めると、野菜作りも結構楽しいものです。
 ポットに種を播いた後、水をたっぷりかけて、新聞紙とポリフィルムで覆っておけば、ハウスの中なので、まもなく発芽すると思います。

2011年4月17日日曜日

パイプハウスの建設 (6) 完成

 最後の大仕事である天幕のビニール張りを、今朝6時より一人でおこないました。友人にも月曜日に手を貸してもらうようにお願いしてあったのですが、無風が最大の条件なので、果たして月曜日の朝の風の状態がどうなのか読み切れないなか、絶好のコンディションの今朝一人で試みてみました。
 気温が低かったので、適当な固さになったのも幸いして、ビニールをロープで引っ張って骨組みの上にうまくのせることができました。何しろ縦7.4メートル、横23メートルの大きなビニールなので、少しでも風にあおられれば、到底一人では無理です。マイカ線でビニールを固定するまで、風にあおられなかったので、きれいに張ることができました。
 二週間ほどかかったパイプハウスの建設も無事完了し、満足感はあるものの、一種の虚脱状態に陥っています。

2011年4月13日水曜日

パイプハウスの建設 (5) 骨組みの完成

 パイプハウスもドアをつけて、骨組みが完成しました。見積書を見直して見たら、両開きのドアセットは、上下のレールや中レールを含めて全部で4万5千円ほどでした。値段だけのことはあって、かなり立派なものです。吊りレールなので、耕耘機なども自由に出入りできるのが、利点です。
 ここまで来れば、最後の大きなポリフィルムを張る大仕事を残して、ほぼ終わったも同然です。

2011年4月12日火曜日

トンビの営巣

 パイプハウスを作っている田んぼのすぐそばのケヤキの木の上に、トンビが巣を作って卵を暖めています。私が作業している場所から50メートル位しか離れていないのですが、人がいることをまったく気にしていない様子です。時々ピーヒョロロと鳴いたり、巣の上で立ち上がったりしています。

2011年4月8日金曜日

パイプハウスの建設 (4)

 パイプハウスの建設も、いよいよ妻の部分になってきました。ここまで来ると、かなり先が見えてきたような気がします。ハウスの脇に立っているのが10尺(3メートル)の脚立ですから、峰の高さも相当高いのが見て取れるでしょう。 妻部分は、縦は直径22ミリのパイプ、横はビニペットという、ビニールをとめるC型になっている板材を使って作ります。
 左の写真は、パイプとビニペットを固定している状態ですが、使用している金具はヒロパイプジョイントと呼ばれています。
 農協からは、簡単な図面と部品一覧表が渡されただけで、きちんとした設計図はなく、パイプハウスを初めて作る人はたぶん相当手こずると思います。私は、昨年小さなハウスを一度作った経験もあり、ネットでも部品の使い方などをかなりの時間をかけて研究したので、なんとかものになりそうですが…。

2011年4月6日水曜日

パイプハウスの建設 (3) 

 パイプハウスのパイプを固定させるために、いろいろな部品が使われています。昔は、太い番線でできたフックバンドが主流だったようですが、今はしっかり固定できて使い勝手のよいクロスワンなどの部品がたくさん開発されています。上の写真は、クロスワンです。交差しているパイプを固定するために使います。クサビの金具を打ち込むと、しっかりと固定されます。

  こちらの写真は、Pクロスワンと呼ばれています。一見クロスワンと同じに見えますが、こちらは峰専用のものです。上の両端がアールに面がとられていて、ビニールが引っかからないようになっています。
 この他にも、たくさんの部品があって、しかも大量に使用するのでどうしても材料代が高くなってしまうのです。

2011年4月5日火曜日

パイプハウスの建設 (2)

 パイプハウスを作る上で、最大のポイントは、骨組みを等間隔に、しかも水平・垂直をきちんとだしてつくることにあります。極言すれば、うまく作れるかどうかはすべてここにかかっていると言えるでしょう。
 一本一本のパイプに水平器を当てながら組んでいくので、最初の工程はとても時間がかかります。しかし、そこをいい加減にして先を急ぐと、ねじれたり曲がったりでいいものができません。今日は、アーチパイプを固定するための横の直管をとりつけましたが、思うようにははかどりませんでした。

2011年4月4日月曜日

パイプハウスの建設 (1) 本格的なパイプハウス

 昨年作ったパイプハウスで野菜類の苗を作り始めたところ、すぐに手狭になってしまい、いよいよ本格的なハウスを作ることにしました。間口三間奥行き十間の30坪のハウスです。組立工賃をいれると軽く50万円をこえてしまうので、材料だけを購入して自分で作ることにしました。ちょうど農協で二割補助のキャンペーン中なので、30万円以下に抑えることができそうです。でも、元は取れないような気がします。高価な趣味の園芸になりそうです。
 縦5.4メートル横18メートルの基準をだして、45センチ間隔でアーチを立てていきます。続きは明日報告します。