スーパーの店頭にならんでいるニンジンは、きれいに洗ってあって、深紅に輝いて見えます。どうやって洗うかというと、ニンジン洗浄機というものがあって、ブラシを回転させてニンジンをかき混ぜて、水をかけながら「とも擦り」をおこさせて泥やゴミを取り除いているのです。ニンジン同士が擦れあって、表面がピカピカになるのです。金属加工でおこなうバレル研磨とまったく同じです。
ニンジンの専業農家では、みなニンジン洗浄機で洗っていると思いますが、直売所レベルの栽培規模では、安くても数十万円する機械の導入は無理です。以前は一つ一つ手で洗っていたのですが、時間がかかって疲れるので、今はペルー缶にニンジンを入れて大きなブラシでかき混ぜてニンジンを「とも擦り」させて洗っています。このやり方だと、20リットルのペルー缶ひとつの洗浄は数分間で終わります。しかも、かなりピカピカになります。