このところの季節外れの暑さで、雑草の花々も競って咲き始め、田畑もかなり賑やかになってきました。近くの休耕田では、ホトケノザとオオイヌノフグリが咲き乱れ、まるで芝桜の絨毯のようです。ここまで、びっしりと咲くと、雑草といって片付けられない壮観な美しさがあります。
こうした休耕田の花々は、現在の米騒動に関して、政府のご都合主義的米政策の破綻を嘲笑っているかのようで、少しもの悲しいです。政府は、「流通の目詰まり」といって、責任回避に一生懸命ですが、問題はこうした休耕田を至る所に作ってきたことにあるのではないでしょうか。一旦こうなってしまった田圃は、二度と米は作られません。担い手はいないし、農機具も処分してしまっているからです。米作りを、老体にむち打って未だ細々と続けている自分は、令和の米騒動を冷ややかな目で眺めるばかりです。