2010年7月28日水曜日

里芋の葉の上の水滴 <ロータス効果>

 七夕が近くなると、「里芋の葉の上にある水滴を集めて、それで墨をすって願い事を書くと願いがかなう」というようなことをいわれた記憶が蘇ってきます。
 朝早く畑に行くと、里芋の葉の上にはたくさんの水滴がのっています。私は、いままでこの水滴は結露かなにかでできたものだと思っていました。しかし、実際はこれは里芋が葉から放出している水なのだそうです。たしかに、よく観察すれば、細かい水滴がびっしりと葉の表面についていますし、だんだん盛りあがってきて、細かな水滴が集まってしだいに大きな水滴へと成長していきます。
 里芋や蓮の葉の表面にはものすごい撥水効果があって、ロータス効果と呼ばれる特性を持っています。
 Wikipedia によると、「ハスの葉はその微細構造と表面の化学的特性により、決して濡れることがない。葉の表面についた水は表面張力によって水銀のように丸まって水滴となり、泥や、小さい昆虫や、その他の異物を絡め取りながら転がり落ちる。この現象がロータス効果として知られる。 また里芋の葉などでも微細構造と表面の化学的特性から同様の効果が見られる。」のだそうです。
 里芋の葉の表面の水滴にこんなに奥深い真理が隠されていたとは、まったくの驚きです。

2010年7月25日日曜日

スイカの初取り

 スイカの収穫適期の判断は素人には難しいものがあります。受粉させた日にちを書いておくやり方がいいらしいのですが、受粉はあちら任せ、たまにしか観察しない状態では、そんな厳密なことはできません。
 そんなわけで、たたいてみたら良さそうな音がしたので、ブラックボール一個と小玉スイカ一個をきょう初取りしてみました。
 結果は、ブラックボールは甘くとてもおいしく、小玉スイカの方は甘さはかなりいい線をいっていたのですが、まだ中は白いところが多く、いまいちでした。
 今年は、梅雨明け以降天気も続いているし、成長もいいので、今後のスイカにはおおいに期待が持てます。

2010年7月24日土曜日

トマトの尻腐病

 最近、トマトの実が黒く腐ってしまうものが多発しているので、一体どんな病気なのだろうかと不思議に思っていました。腐る実が多いのに、葉や茎の部分は青々として何もないのです。
 しかも、いままで水田になっていて今年はじめて野菜を作り始めた圃場だけに発生していて、ずっと野菜を作り続けてきた圃場ではひとつも発生していないのです。
 不思議に思っていろいろ調べてみると、これは「尻腐病」といって、トマトの生理障害によって引き起こされる病気だということがわかってきました。原因は、土のなかの微量要素のカルシウムが欠乏していておこるのだそうです。苦土石灰や堆肥などをたくさん投入してトマトに適した土作りをしなければならなかったのです。
 確かに、いままで野菜を作り続けてきた畑は、藁や苦土石灰などをたくさんいれ、土作りに心がけてきましたが、水田だったところは消石灰と化学肥料が中心で、いままで野菜をつくっていないので病気などの障害は起きないだろうと甘く見ていました。
 というわけで、少しでも被害を軽減させようと、葉からカルシウムを吸収させる「アクアカル」という栄養剤を散布してみました。それにしても、野菜作りを甘く見てはいけないと痛感しました。トマトひとつとって見ても奥はとても深いです。

2010年7月19日月曜日

里芋の追肥と土寄せ

 梅雨が明け、いよいよ夏本番の季節になりました。畑の里芋は水分と温度という二つの好条件のもと、一気に成長段階に突入です。畝の間に管理機が入ることのできる限界点も近くなってきたので、マルチフィルムを取り除いて、畝の間を耕して土寄せの準備をおこないました。写真のように、これ以上里芋が生長したら、もう管理機を入れるのはかなり難しいです。
 明日は、肥料を撒いて土寄せをおこなう予定です。

2010年7月17日土曜日

赤花夕化粧

 今日、田んぼの畦草を刈っていたら、道ばたにピンクの可憐な花がいくつか咲いていました。雑草とともに刈り払ってしまうには、あまりにも惜しいので、写真に撮ってそのまま残しておきました。
 家に帰ってネットで調べてみたら、どうやら「赤花夕化粧」と言うらしいです。アメリカ原産の帰化植物で、いまは野生化してかなり広範囲に分布しているのだそうです。
 この可憐な花は、梅雨明けとともに猛暑到来した中での一服の清涼剤となりました。

2010年7月15日木曜日

雨で元気な里芋

 毎日のように大雨警報が発令されていて、畑は水浸しです。畑の作物にもいろいろと影響が出始めていて、キュウリやスイカなどにも病気が見受けられるようになってきました。
 こうしたなかで、里芋だけは生き生きとしています。さすが水をこのむ作物だけはあります。もう、葉も腰のベルトの高さぐらいまで伸びてきています。ここまで成長してくれば一安心です。130株植えたうち、100株以上は、とてもいい株になっています。
 梅雨があけたら、マルチをとって追肥と土寄せをやろうと考えています。いままでは、土寄せをしなかったので、青い小芋がたくさんできてしまったのですが、こうした反省にふまえ今年はもうすこし手をかけてやろうかと思っているのです。

2010年7月13日火曜日

ほうき草(コキア) 

 近所の人から貰ってあった「ほうき草(コキア)」の種を畑の一角に播いておいたところ、かなり大きくなってきました。同じ種をポットに播いてポット苗で植えたものもあるのですが、どうやらこれは直播きが一番いいようです。ネットで見てみても、「ほうき草は根が傷つくとうまく育たない」とあるので、あまり移植にはむいていないのかもしれません。畑に直播きしたものが、もっとも生育がいいのもこのためだと思います。
 現在は、柔らかい緑色をしていますが、秋になると真っ赤に色づきます。いまから、ほうき草の紅葉が楽しみです。

2010年7月12日月曜日

タヒチとブラックボール

 このところの連日の雨で、畑の作物は生長が著しいものの、病気も多少発生してきています。スイカも炭疽病が少し発生してきているので、やむなく殺菌剤「ダコニール1000」を散布しました。ギリギリの低農薬栽培を目指している私ですが、まったくの無農薬栽培というわけにはいきません。
 今年は、苗で購入した「ブラックボール」3本、自分で種から育てた「タヒチ」と「小玉スイカ」を10数本、計20本ばかり植えてみました。自分で種から育てた「タヒチ」はほとんど炭疽病が発生しておらず、来年は全部自分で種から育ててみようと思っています。 スイカ畑は、当初予定していたより、かなり広がってしまいました。雑草が生えてくる余地がないほどツルの成長は盛んです。
 (写真右上が「タヒチ」、左中は「ブラックボール」。共に黒皮スイカです。)

2010年7月9日金曜日

セスジスズメの幼虫

 里芋の葉を食い荒らす害虫にセスジスズメがいます。毎年、見つけ次第捕殺しているのですが、今年も姿を現しました。ほっておくと、相当大きい里芋の葉でも食べ尽くしてしまいます。そして、この虫は他の作物にはつかず、なぜか里芋だけにつくのです。