2025年4月12日土曜日

ネギ苗の植え付け

  今日は、すでに掘ってあったネギ苗を植え付けていきます。まず、植え付ける前に、萎凋病などの予防のために苗の殺菌処理を行います。今回は、ベンレート水和剤の「100~200倍液に根部5分間浸漬」で、去年もこの処理をおこなった結果とても成績が良かったので、今年も同様におこないました。
 処理液から引き揚げて水気を切った苗を、2~3センチ間隔に植え溝に並べ、根が隠れる程度に土をかけ、足で土をしっかりと踏み固めていきます。このかける土をできるだけ少なくするということは、苗が活着して起き上がってくるとき、曲がる部分をできるだけ根元にするという意味があります。そうするとネギの真っ直ぐの部分が長くなるので、良品率を高める意味で、きわめて重要です。また、土を踏みしめると、活着をはやめ、風に飛ばされないという意味もあって、これも重要なポイントとなります。

2025年4月10日木曜日

ネギ苗掘り

 圃場の準備もできたので、そろそろネギを定植しようかと思って、ネギ苗掘りを行いました。昨年の九月中旬に種を播いて、7ヶ月ほど畑で育ててきた苗です。冬の間は、枯れ葉もおおく、生育もほとんど止まっていたのですが、この一月あまりで、一気に伸びて青々としてきました。
 こちらは、1.2dlほど種を播いたので、苗も相当の量があります。苗掘りも、一本づつ根をほぐしておかないと植えづらいので、かなり大変な作業です。このときばかりは、チェーンポットに種まきして、「ひっぱりくん」などで植え付けたら楽だろうなあと、いつも思います。汎用性のない道具をそろえても、費用対効果の点でいつも躊躇してなかなか思い切れないでいるのです。

2025年4月6日日曜日

ネギ苗の剪葉

 セルトレーで育苗してきた長ネギの苗が、かなり伸びてきたので、徒長苗になるのを防ぐために、剪葉をおこないました。15センチを目安に、ヘッジトリマーで刈りこみました。昨秋から苗床で育ててきた苗も、十分に育ってきたので、4月中旬をめどに両方とも定植しようと考えています。

2025年4月2日水曜日

玉ネギの草取り

  気温が上がってきて、さらに適度のお湿りもあって、玉ネギが急激に生長してきました。少し前までは、枯れ葉の中に少し青いところがあるような状態だったので、うまく育つかかなり心配したのですが、ここまで来れば一安心です。というのも、今年はマルチ無し栽培で、地温も上げることなく冬を越させたので、多少不安材料があったからです。
 マルチを張って植え付ける作業は、秋の収穫が立て込んでいる時期に、かなり負担です。昨秋は、あまりにも忙しかったので、手抜きでマルチを張らずに植え付け、最後に除草剤ゴーゴーサン細粒剤Fを散布して済ませました。この除草剤は、キク科やセリ科の植物には効果が無いので、現在はノボロギクなどの雑草が、少し出ています。これも100坪ぐらいの畑で半日も草取りをおこなえば、完全に除草できるので、かなり省力化できたと思います。暇なときの半日作業ですから、楽勝です。

2025年3月27日木曜日

芝桜と見まがう休耕田の雑草

  このところの季節外れの暑さで、雑草の花々も競って咲き始め、田畑もかなり賑やかになってきました。近くの休耕田では、ホトケノザとオオイヌノフグリが咲き乱れ、まるで芝桜の絨毯のようです。ここまで、びっしりと咲くと、雑草といって片付けられない壮観な美しさがあります。
 こうした休耕田の花々は、現在の米騒動に関して、政府のご都合主義的米政策の破綻を嘲笑っているかのようで、少しもの悲しいです。政府は、「流通の目詰まり」といって、責任回避に一生懸命ですが、問題はこうした休耕田を至る所に作ってきたことにあるのではないでしょうか。一旦こうなってしまった田圃は、二度と米は作られません。担い手はいないし、農機具も処分してしまっているからです。米作りを、老体にむち打って未だ細々と続けている自分は、令和の米騒動を冷ややかな目で眺めるばかりです。

2025年3月26日水曜日

グリーンボールとブロッコリーの苗の違い

  昨日に続いて、今日はブロッコリーの苗を500本ばかり定植しました。ブロッコリーは、収穫適期になったら長く圃場においておけないので、何回かに分けて定植します。採り遅れると、蕾が開いたりして、商品価値がなくなります。
 ところで、この数日の間に植え付けた、レタス、グリーンボール、ブロッコリーの苗をならべて写真を撮ってみました。レタスはキク科で、グリーンボールとブロッコリーはアブラナ科なので、この二種の違いはすぐにわかります。問題は、グリーンボールとブロッコリーの違いです。苗の段階ではまったく見分けがつきません。成長してくると次第にその違いが現れてきますが、農家でもその区別はつかないと思います。
 ちなみに、写真左からグリーンボール、レタス、ブロッコリーです。グリーンボールの紫色を帯びているのは、最低気温が低いためのアントシアニンの影響です。ブロッコリーは、この品種はアントシアニンの影響を受けない品種であって、たまたま紫色を帯びていないだけです。

2025年3月25日火曜日

グリーンボールの定植

  レタスに続いて、今日はグリーンボールの定植をおこないました。品種は、サカタの「アーリーボール」です。128穴セルトレー約10枚を3時間ほどで植え付けしましたが、今日は気温が急に上がって最高気温が24度をこえたので、午後の3時間はキツかったです。ハンドプランター「なかよしくん」は、立ったままで作業ができるので、身体への負担はかなり軽減されますが、70を越えた老体にとっては、急激な気候変化の中での農作業はこたえます。
 ともあれ、1,100本あまりの苗を無事に植え終えてほっとしました。続いて、明日はブロッコリーを植え付ける予定です。

2025年3月24日月曜日

レタスの苗の植え付け

 今年は、レタスは作付けしないと思っていたのですが、二月上旬の播種時期にキャベツや白菜が異常に高騰していたので、レタスも自家消費に不可欠だと考えを変え、種まきをおこなってあったので、今日植え付けをおこないました。品種は、タキイの「シスコ」です。直売所にはあまり出すつもりがないので、200穴セルトレー3枚のうち、450本ほど植え付けて、残りは近所に配って喜ばれました。
 今まで使っていたハンドプランター「なかよしくん」はバネがへたってきて、動作があまり良くないので、新品を買いかえましたが、今日はそれの使い始めでもあります。ちょっとした感覚的な変化ぐらいですが、新品は動作がキビキビしていて、やはり能率があがります。
 このあと、グリーンボール、ブロッコリーと定植していくつもりですが、結構忙しくなってきました。

2025年3月23日日曜日

馬鈴薯の植え付け

  馬鈴薯の植え付けをおこないました。今年は、3月に入ってから、2度ほどまとまった雪が降り、圃場の準備もなかなか思うようにいかなかったのですが、そうか病対策のフロンサイド粉剤を撒いておこしておいた畑が乾いてきたので、昨日溝掘りをおこない、今日種芋の植え付けをおこないました。今年は、「十勝こがね」10キロ、「キタアカリ」40キロの合計50キロほどです。「十勝こがね」の種は、コメリでSサイズ指定して予約注文しておいたにもかかわらず、大きな芋も混ざっていたので、半分に切って草木灰を切り口につけて、二日ほど乾かしたものを植え付けました。「キタアカリ」は、芽がびっしり出ていて、毎年同じ時期に植え付けているにもかかわらず、こんなに芽が伸びているのは始めてでした。
 ところで、馬鈴薯とジャガイモという二つの呼び方があるこの芋、正式にはどっちなのでしょうか? 農薬の取説では、どれも「馬鈴薯」になっていて、直売所の値札も「馬鈴薯」です。でも、普段私たちは「ジャガイモ」と呼んでいます。「馬鈴薯」は、改まったときにに使うような感じを受けますが、どうでも良いようなことですがちょっと気にかかります。

2025年3月3日月曜日

めぐみの雪? やっと空気がシットリと

  この冬は、雪や雨がほとんど降らず、極限的乾燥状態が続いていました。畑のほうれん草や玉ネギは干からびて、まるで枯れ草のようになっています。夜半から降り続いた雨は、朝から雪になって、積雪は15センチほどになりました。降水量は、近くのアメダス観測点で27ミリ余りとのことです。
 これで、空気も潤いをおび、肌もしっとりとしてきました。畑のほうれん草と玉ネギも水分を吸って、生き生きしてくると思います。まさに、恵みに雪でした。

2025年2月26日水曜日

ハウスの中の育苗状況


  一月下旬から二月にかけて種を播いた野菜の苗の状況です。この冬は、温度も低かったようで、発芽から生育にかけてばらつきが多く、生育状況も今ひとつパッとしません。 ハウスとその中のトンネルの開閉をこまめにやった温度管理の甲斐もあって、なんとかここまでこぎ着けました。これから外気も上がってくれば、もう少し生育も良くなると思います。写真上から、長ネギ、レタス、キャベツ(グリーンボール)の苗です。

2025年2月16日日曜日

河川監視カメラ

  NHKの天気・防災Webページを見ていたら、全国の「河川監視カメラ」を見ることができるページがあって、自分の畑のそばにもそのカメラがあるということに気づきました。実際、大水が出たとき、わざわざ川の様子を見に行かなくても、このカメラで状況が見ることができるので、畑が無事かどうかも確認できてとても便利です。
 ということで、いつもお世話になっている監視カメラの見学に行ってきました。太陽光で発電して、WiHiで画像を飛ばしているようで、これなら停電時にもちゃんと作動して、しかも安価で設置できるので、画期的な装置だと思いました。これからも、度々お世話になりますが、よろしく。

2025年2月15日土曜日

白菜とほうれん草の収穫

  秋から冬にかけて降水量が非常に少なく、冬どりの白菜とほうれん草は、生育がとても悪いのですが、収穫時期になってきたのでボチボチ収穫してみました。白菜は、ベタガケしておいた「ほまれの極み」ですが、あまり大きくならず、巻いているものから取り始めました。ほうれん草は、土の水分が少ないので、葉が褐色になってきて地面に張り付いたような状態で、収穫と袋詰めの作業はとてもやりづらいです。
  しかし、この時期のほうれん草は、寒さにあたって糖度が高まり、食味は最高です。白菜も、ホンノリ甘いです。食味は最高に良いのですが、作業が大変な冬どり野菜の収穫です。

2025年2月9日日曜日

長ネギの発芽

  一月下旬に種を播いた長ネギですが、二週間ほどしてほぼ芽が出そろいました。ハウスの中にもう一つトンネルを作って、種を播いたセルトレーを管理しているのですが、加温しなくても日光の力だけでここまで発芽しました。最低気温はマイナス10度近く、最高でも2~3度というような日もある厳冬期ですが、お日様の力はすごいです。続いて、レタスやキャベツも種まきしましたが、時間がかかってもちゃんと発芽すると思います。

2025年1月25日土曜日

ネギの種をセルトレーに播く

 昨年の9月に種を播いた長ネギですが、一部生育不良があったのと、苗作りに失敗した人から譲って欲しいという依頼が多かったので、「春播き・セルトレー播き」で追加の種まきをおこないました。ハウスの方もスペースがあいているので、20ml袋2袋を200穴トレー13枚に播きました。セルトレーの種まきから収穫までの動画が「トキタ種苗」さんから、YouTubeにアップされていたので(こちら)、それを参考にやってみましたが、うまくいくでしょうか。
 写真下は、昨年9月に播種したネギ苗です。

2025年1月24日金曜日

保存した野菜で物価高に対抗

  いま、野菜の高値が連日のように報道されています。でも、農家は秋野菜をいろいろなテクニックを使って保存して、自家消費の野菜は十分確保してあり、野菜の高騰といわれてもあまり実感がわきません。

 ここで、冬における野菜の保存方法を紹介しましょう。
1.白菜 防寒と乾燥対策に新聞紙で包み、物置の床に立ててならべておく。横にして積み上げると重みでつぶれてしまうので、畑にあるように立てることがポイントです。
2.ネギ 一日ぐらい日に当てて乾かし、ゴミをとって30キロの米袋にぎっしり詰めて袋を立てておく。袋の口は開けてネギの葉が上に出る状態にしておく。玄米を入れる紙袋は厚く丈夫で、適度に湿度を保ってくれるので、ネギはいつまでも生き生きしています。これも袋を立てておくのがポイントで、横にするとネギは次第に曲がってきます。
3.人参 大きな発泡スチロールの箱に洗って入れ、上に新聞紙一日分程度をかけて蓋をしておきます。新聞紙が適度の湿度調整をおこなってくれ、いつまでも新鮮です。人参は、寒さに強いので、凍っても大丈夫です。
4.大根 玄米を入れる米袋に入れ、物置の中に積み上げて、古い毛布などを防寒用にかけておきます。ここでも紙袋が適度に湿度調整してくれるので、いつまでも鮮度が保たれます。
5.キャベツ コンテナに入れて物置の中に入れて古い毛布などをかけておきます。キャベツは寒さや湿度をそれほど気にしなくても大丈夫です。外皮を二、三枚むけば新鮮な状態で食べられます。
 以上、私がおこなっている冬野菜の保存方法です。気温マイナス10度~プラス10度の天然の冷蔵庫といっても良い当地だからこそできる保存方法かもしれませんが、 興味のある方はお試しあれ。

2025年1月23日木曜日

庭の植木に作られたスズメバチの巣

  去年の秋、庭の草刈りをしていたら、スズメバチに刺され、医者に行きました。植木の繁みの中にあったので、外からはまったく見えず、刺されるまでこんな所にスズメバチの巣があるとは思いもよりませんでした。手がグローブのように腫れて、早く巣を除去しなければと思っていたのですが、二次被害が心配でそのまま放置しておいたのです。
 一年で一番寒いこの時期、さすがに蜂ももう生きてはいないだろうと思って、巣を撤去しました。同じ巣に二度と蜂は来ないそうですが、憎しみのかたまりの巣を壊して、少しでも鬱憤をはらそうと、棒で突いてたたき壊しました。

2025年1月20日月曜日

獣害 ベタガケが破られた

  2~3月収穫予定で、白菜「ほまれの極み」にベタガケをかけておいたのですが、ちょうど真ん中あたりに畑を横断するように破られてしまいました。はじめは、風にあおられたか、何かが飛んできて穴が開いてしまったのかと思いましたが、畑を横断するように一直線に穴が開いているので、狸か狐などの獣が飛び越していって穴を開けたのだと、推測しました。畑をトラクターでおこしたあと、獣の足跡がついていることは何度かありましたが、ベタガケが破られたのははじめてです。
 当地でも、山に近いところは、イノシシや鹿に荒らされて、電柵などの対策をとらなければ、作物を作ることができないといった状況ですが、このあたりでは今まであまり獣害はなかったので安心していたのでびっくりです。まあ、この程度の被害ですんだので、仕方が無いと諦めています。

2025年1月5日日曜日

2025年の正月 四阿山と根子岳

  正月5日、風もなく澄み渡った空のもと、周りの山々もきれいに見渡せました。年が改まったとしても、とりわけ新たな感慨もないのですが、きれいに見渡せる山々と冷たく澄み切った空気の中で、気持ちもなんとなく引き締まってきます。今年も元気で野菜づくりに没頭できれば、こんなに幸せなことはありません。散歩がてらに撮った、四阿山と根子岳の写真をアップしておきます。