2010年11月15日月曜日

中国・雲南の旅 (1) 石林

            世界文化遺産  麗江古城の街並み

 公民館の中国語教室のC先生が教えている中国語と太極拳の生徒さんたちの三年に一度の中国旅行に参加して、中国・雲南を旅してきました。総勢30名、11月10日から14日の五日間の旅です。
 私は以前から、「中国に行くなら雲南とか四川の田舎に行ってみたいなあ」と思っていたので、旅行の話があったときは即決しました。それともう一つの目的は、自分の中国語がどこまで通用するかも試してみたかったのです。
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 11月10日の午後5時頃成田を飛び立って、上海浦東空港に7時半前後に到着。時差1時間あるので、正味3時間半のフライトでした。

            世界自然遺産  石林(中国南方カルスト)

 ここで国内線に乗り換えて、昆明に向かうのですが、昆明行きの出発は9時なので、かなり時間があります。上海浦東空港は新しくてとても大きいのですが、昆明行きの待合室は西安や長春行きなどと同じでごった返していました。同行のオバちゃん達が席を譲ってもらっても「ありがとう」を伝えることができず困っていたので、早速中国語を試してみることにしました。このお礼を機に、これからハルピンにいくという同年代の男性と長春に向かう中年の女性と三人で世間話になってしまい、「日本人で、これから昆明に行く」と言ったら、「雲南はいいところがたくさんあって、特に『バンナア』はいいから是非いったらいい」というのです。『バンナア』ってどこ、と戸惑っていたら西双版納(シーサンバンナ)のことで、中国人にもとても人気があるということがわかってきました。私の中国語を聞いて、「中国語がうまい」と言ってかなりの早口でいろいろと話しかけてきて、固有名詞などはまったく聞き取れないながら思った以上の会話ができ、「これはいける」と自信がついたひと時になりました。
 上海から昆明まで、空路3時間半、日本から上海までと同じです。中国は広いと痛感した第一日目でした。

 二日目は、世界自然遺産に登録されている石林観光です。世界遺産には、「中国南方カルスト」として登録されています。写真では何度も見ているのですが、実物はさすがにすごいです。

 石林は、大勢の観光客でにぎわっています。外国人もたくさん来ているのでしょうが、観光客の話を聞いているとほとんどが中国語なので、中国人が圧倒的のようです。都市部の豊かになった人たちが押し掛けてきているのでしょうか?
  サニ族のお嬢さんは、普通語(プートンホワ)でガイドをしています。

 こんな奇岩ができるには、一体どのくらいの時間がかかっているのでしょうか?

 展望台からの眺めです。岩の間は迷路になっていて、はぐれたら大変です。

  こちらは小石林です。大石林のすぐとなりにあるのですが、すこし趣がちがっています。

 サニ族の民族衣装を着たお嬢さん。写真のモデルとしてもとても人気があって、民族衣装を着たお嬢さんたちは、あちこちで引っ張りだこです。民族衣装の帽子の両側に三角形の角があるのは未婚、一つは婚約中、ないのは既婚の印だそうで、このお嬢さんの帽子にも二つの角がありました。

 民族衣装を着たオバちゃん達が、広場で踊っていました。かなりテンポの速いリズムの民族音楽にあわせて、軽快な踊りで観光客にサービスしていました。

 この「石林風景区」の入場料は175元でとても高いです。日本円では2200~2300円ぐらいなのでそんなに高いとは感じませんが、中国での他の物価と比較してみれば、かなり高額だと感じます。
 もうひとつびっくりしたことは、土産品の売り子がカタコトの日本語を結構話すことです。「先生(センセイ)、全部(チェンブ)千円。」と言って、小物の民芸品などをたくさん掴んで付きまとうのです。「先生」は中国語で男性に呼びかける言葉で「シェンシャン」と発音しますが、それを日本語で言ってくるのです。それだけ日本人観光客がくるということなのでしょうが、これにはびっくりしました。