2012年12月29日土曜日

ビニールハウスは無事でした

湿った雪にも潰れなかったビニールハウス


雪対策として中心に支柱を5本立ててあります

昨日の夕方から降り出した雪は、深夜まで降り続き、朝には20センチ以上の積雪がありました。しかも、重く湿った雪だったので、ビニールハウスが雪の重みでつぶれないかかなり心配しました。農業施設損害共済に加入しているとはいえ、つぶれたハウスは一から作り直しですから、ダメージは大きいです。
 朝早く、ハウスに行ってみたら、無事だったので、ホッとしました。中には、雪対策用に、支柱を五本立ててあるのですが、支柱のつなぎ部分が10センチほど下がっていました。22ミリのパイプを両側から立ててアーチ状態にしているだけですから、真ん中には相当の重みがかかって沈んだのだと思います。(右の写真 支柱の上にある固定金具より支柱の先が10センチほど下がってしまいました。)

2012年12月28日金曜日

注連縄の飾り付け

しつこいようですが、注連縄シリーズの最後に、飾り付けについて書きます。注連縄飾りはもともと縁起物ですから、飾り付けについても縁起をかついで「良い日」があります。
 28日が一番良くて、次が30日とされているようです。もう農作業もたいしてやることがなく、多少あってもあまりにも寒いのでやる気がおきず暇ですから、勿論28日に飾り付けました。
 玄関は「輪じめ」、神棚は「前掛けじめ」、 その他は「ゴボウじめ」を飾りました。写真上は玄関の「輪じめ」、左は物置前の「ゴボウじめ」です。
 こうして写真を撮ってみると、自分でも「少しずつは進歩しているな」と感じます。注連縄作りも、だんだん凝ってくると、次は稲を「青刈り」して青々としたきれいなものを作ってみたくなります。これは来年の課題として、挑戦してみたいと思っています。

 よいお年をお迎えください。

2012年12月25日火曜日

注連縄飾りは左縄

今年の注連縄飾りもほぼ完成しました。技術の向上のためには、ある程度たくさん作らないとだめなので、自宅に飾るもの以外にもたくさん作って、近所に飾ってもらいます。ところで、年に一度の作業なので、注連縄は左縄だとわかっていても、ときどきこれで間違いないのかと不安になることがあります。そういうときは、ネットなどで調べて再確認して安心するわけです。
 左縄は、藁を左に撚りながらなっていくもので、左手の上の藁を利き手の右手で手前に転がすようにすれば左に撚ることができるのですが、これが結構難しいのです。いまは、農家でさえ縄をなうなどということは滅多にしなくなったので、縄をなうこと自体が珍しく、しかも左縄となるとなおさらです。 私は、はじめは単純な「ゴボウじめ」をたくさん作って、縄をなう感覚を取り戻しておいてから、さらに「輪じめ」を作ります。「前掛けじめ」は縄をなわないので簡単ですから、最後にサッと作ることにしています。

2012年12月19日水曜日

注連縄飾りの装飾部品

公民館の注連縄作り講習会で覚えた技術を向上させたくて、ここ数年は毎年暮れに注連縄飾りを作っています。しかし、だんだん上手になるにつれ、「今ひとつ垢抜けないな」という思いも強くなってきました。
 もう一段階レベルアップさせるには、注連縄飾りの装飾部品を本格的なものにするしかないと思い立ち、ネットで安くて見栄えのするものを取り寄せてみました。送料を抑えるために、何年分かをまとめ買いしましたが、一個ずつの単価はとても安上がりになりました。
 藁もすぐって、すぐにも使える状態にしたので、明日から注連縄作りをやろうと考えています。

2012年12月17日月曜日

十二月の虹

十二月に入ると寒い日ばかりが続いて、近くの菅平ではマイナス20度を記録し、麓のこちらでもマイナス7度まで気温が下がったりの真冬並みの気候で、とても十二月とは思えない陽気でした。
 ところが、昨日から気温はずっと高くなって、今日の午後は生暖かい風が吹くなかで、にわか雨が降ってきました。畑に行くと、目の前には冬としては珍しい虹がかかっているではありませんか。
 野菜の収穫もほとんど終わり、のんびりと片付けなどをして、来年にむけて充電しようと思っていた矢先、こんな写真をアップする余裕もでてきました。 
 冬の虹は珍しいということで、ネットですこし調べてみたら、「七十二候」の 「小雪初候」(今年は11月22日)は「虹蔵不見(虹隠れて見えず)」というのだそうです。つまり、二十四節気の「小雪」のはじめの頃には虹は見えなくなるということが古くからの暦でこう表現されているらしいのです。十二月の虹のおかげで勉強になりました。

2012年12月13日木曜日

霜にあたったホウレン草

ホウレン草も直売所に出そうかと思って、サカタの『まほろば』の種を3dl ほど播いたのですが、里芋やニンジンなどの出荷で手が回らなくて、そのままになっています。ホウレン草は寒さにあたればますます甘みがでておいしくなるのですが、葉がいたんで、そのうえ葉が土にへばり付いた状態になるので収穫しづらくなります。そのうち気が向いたら収穫しようかと思っていますが、最終的には自家消費になってしまいそうです。でも、こんなには食べきれないし、最後の手段=「トラクターで踏みつぶす」ということも見え隠れしていますが…。
 ともかく、「甘くておいしいホウレン草が食べられるのも生産者の特権である」と自分に言い聞かせ、収穫遅れの理由付けをして、納得するわけです。

2012年12月7日金曜日

ムカゴから育てた長芋

昨年の春にムカゴをまいて種芋を育てて、今年植え付けた長芋が大きく生長しました。
 里芋の出荷がやっと一段落したので、今日長芋掘りをおこなってみました。結果は、予想以上の好成績です。なにしろ種芋代はただですから、軽い気持ちでやったのがよかったのか、たいした手入れもしないのに大きな長芋がたくさんとれました。まだ掘ったのは四分の一にも満たないのですから、今年の冬は長芋の食べ放題です。
なお、長芋の植え付け状況はこちらから。

2012年12月4日火曜日

雉子のお散歩

 畑で作業をしていたら、近くで雉子が餌を探していました。家の近くには何羽も雉子がいて、最近はよく見かけるようになりました。どういう訳か、晩秋の今頃と、春先が雉子が一番人里に近づいてくるような気がします。
 いつも軽トラの中に入れてある安物のデジカメで 、動画を撮って、YouTubeに投稿してみました。



2012年11月30日金曜日

大根の保存

 
ことしの大根は、去年をさらに上回って、巨大になりました。あまりに大きいものばかりなので、大根漬け用の小さいものは、かえって貴重です。漬け物用と自家用消費分を家に持ち帰ってもかなり余ったので、ハウスの中で越冬させることにしました。ならべて土をかけるだけですが、ハウスの中は土が乾いているので、畑の中に穴を掘って埋めるより良いような気がします。

2012年11月29日木曜日

ヒヨドリに食べられたリンゴ

我が家のリンゴの木のそばに柿の木があります。この柿は甘柿ですが、誰も見向きもせず、ただ勝手に実を付けていると言った状態です。したがって、夏はアレチウリに全体が覆われてしまっても、手入れをする気にもならず、放置してあります。

  しかし、秋にはビッシリ付けた実をねらってヒヨドリが集まってきて、一日中「ギャーギャー」鳴いています。はじめは、「ヒヨドリが柿に集中してくれれば、リンゴへと向かわなくていい」と考えていたのですが、そんな甘い考えは無残にも粉砕されて、リンゴもたくさん突かれてしまいました。結局餌になるものがあれば、ヒヨドリが集まってくるので、誰も食べない柿の木は切ってしまった方が良さそうです。

2012年11月28日水曜日

ニンジンの割れ

いま、ニンジンの収穫の真っ盛りです。このニンジンの収穫にあたって、ある程度避けられないことかもしれませんが、困った問題があります。それは「割れ」です。とくに雨が降って、畑に水分がタップリあるときは、「割れ」が発生する率が高いのです。
ニンジンを引き抜いて空気に触れると、こうした「割れ」がおこります。ニンジンは皮がきわめて薄いので、乾燥した外気にあたって水分バランスがくずれてこうした現象がおこるのではないかと推測しています。
 洗った後は、できるだけ外気に触れないように毛布をかけて、ゆっくり乾かすようにしています。

2012年11月25日日曜日

里芋の種芋の保存

今朝の最低気温は、氷点下一度でした。里芋の種芋は、ハウスの中でブルーシートをかけてさらに古毛布をかけてあるのですが、氷点下の温度が続くと傷んで腐ってくるので、そろそろ限界だと思って本格的な貯蔵をおこないました。
 今年は、作付けと天候のせいで、11月が8月と並んで収穫のピークになってしまったので、直売所に出す野菜の取り入れでてんてこ舞いなのですが、気候に関係した事柄は待ったなしなので、いくら忙しくてもこうしたことはきちんとやらざるをえません。
 種芋は株のままある程度乾燥してあるので、専用ハウスの中の穴に逆さにして並べて5~60センチ以上土をかけます。今年は、55株を保存しました。

2012年11月16日金曜日

ニンジンの収穫

8月9日に種をまいた「ひとみ五寸」ニンジンが、予定よりずっと早く大きくなってきたので、収穫して直売所に出しはじめました。
 メーカーの説明書では「播種後110日が収穫適期」とありますが、まだ100日も経たないのに一本200グラムを超える大きさのものもたくさんあります。
  今年は、種をまき直したのが遅かったので、あまり期待していなかったのですが、今までで一番成績がよい立派なニンジン揃いです。

2012年11月14日水曜日

連日の里芋掘り

掘った里芋はハウスの中に一時保存しておきます

最低気温が氷点下になる前に掘り上げてしまおうと、いま連日里芋掘りをおこなっています。里芋は、寒さにはとても弱いので、毎日必死に掘っています。しかし、これがかなり重労働なので、一度にたくさんは掘れません。しかし、今日も山は真っ白になっているので、老体にむち打ってあと百株ほど残すところまでこぎつけました。

 里芋の種芋です。株のまま乾燥させて専用ハウスで保存します

畑では、ニンジン、チンゲンサイ、ほうれん草が収穫適期になってきたので、こちらも 気が気ではありません。下の写真は、9月末に種をまいたチンゲンサイとほうれん草ですが、立派に生育しました。

2012年11月5日月曜日

玉葱の苗の植え付け

十一月に入ってすぐ、玉葱の苗の植え付けをおこないます。玉葱の苗の植え付けは、早すぎると抽苔しやすくなり、遅すぎると寒さで活着が悪くなるので、適期におこなう必要があります。このあたりでは、11月1日から10日間ぐらいと言われていて、この間に作業を済ませてしまう必要があります。
 今年の作付け予定のマルチの穴数を数えてみたら、約4000個ありました。かがんでやる作業は、すぐ腰が痛くなって、一日500~600個の植え付けが限度です。今日まで、約2000個植え付けましたが、あと数日苦行が待っています。

2012年11月3日土曜日

初霜で里芋の葉と茎が枯れる

今朝は、零度近くまで冷え込み、初霜が降りました。寒さに耐え、わずかばかり残っていた里芋の葉と茎も一夜にして全滅してしまいました。
 里芋は、寒さに弱く霜が降りれば、地上部分は瞬く間に枯れてしまいます。枯れた部分が腐って、芋の方まで波及しないように、地上部分を刈り払い機で刈り取りました。こうしておけば、地熱で芋の部分はまだなんとか大丈夫です。
  しかし、本格的な寒さが到来するまでには、できるだけ早く掘り出してしまわなければなりません。忙しくなってきました。

2012年10月31日水曜日

千曲川源流 甲武信岳周遊

 甲州、武州、信州の三つの県の境という甲武信岳山頂

先週の金峰山登山は、大弛峠までの悪路でかなりのエネルギーを使い果たし、山登り自体はきわめて安直なもので、燃焼不足きわまりないものでした。足の疲れがとれてくると、どうしてもその取り返しがしたくなってきます。ということで、きょうは甲武信岳周遊を試みることにしました。標準コースタイムが9時間半位ですから、かなりボリュームがあります。
 
 
川上村の最深部にある毛木平駐車場に車を駐めて7時半登山開始です。渓谷沿いに登山道があるので、川の水量をみながら登っていくと、源流までどのくらいあるか見当がつきます。

 周りの木々は、紅葉も終わって、かなり落葉が進んでいます。

「ナメ滝」です。なぜ ナメ滝なのかわかりませんが、看板が出ていました。

千曲川源流地点に到着しました。駐車場から、約二時間かかりました。登山道は登りやすい比較的傾斜の緩い道だったので疲れません。

 
 この木の下から湧き出ている水が千曲川の源流だそうです。

千曲川源流地点から約35分で甲武信岳の頂上に着きました。頂上付近は、ガスっていて、しかも風が強く寒いので甲武信小屋までいって休むことにしました。

頂上からすぐの所にある甲武信小屋です。ここで、暖かいコーヒーを注文して食事をとりました。

甲武信小屋にあった温度計です。マイナス0.5度を指しています。かなり寒いです。

甲武信小屋を10時半に出発して、十文字峠へ向かいます。この道は、主に稜線ですが、途中三宝山、武信白岩山、大山などがあって、かなりアップダウンがあります。三宝山は、甲武信岳(標高2475メートル)よりすこし高く、埼玉県の最高峰だそうです。

途中、尻岩のところを通過します。自然のなせる技とはいえ、おもしろい岩があるものだと感心しました。このあたりに来た頃、かなりあられが降ってきました。道もウッスラと白くなってきました。

甲武信岳から十文字峠への登山道の脇には、シャクナゲが大量に自生しています。6月頃来たら、見事な花が見られることでしょう。

十文字小屋です。甲武信小屋から、ここまで約二時間半かかりました。標識には、約四時間と書かれていましたから、結構速いペースで来られました。その間に、あった人は、二人連れ一組だけでしたから、静かな山歩きができました。

あとは、毛木平の駐車場まで下るだけです。下まで降りてきたら、日も差し始め紅葉もきれいです。

駐車場には、2時半に戻ってきました。休憩時間も入れて、約7時間の山歩きでした。標準コースタイムより2時間以上は速いので、かなり自信もつきました。

2012年10月25日木曜日

樹氷の金峰山

 大弛峠から金峰山への登山道 樹氷の世界です

今シーズンの山登りができる日もかなり限られてきたので、農作業をかえりみず、秩父多摩甲斐国立園の金峰山に登ってきました。三千メートル級の山は、雪でダメだろうと思って2,599メートルの金峰山にしたのですが、こちらも予想外の樹氷の世界でした。

「日本百名山」のひとつでもある金峰山には、川上村から登ることにしました。川上村へは、約二時間かかりました。林道を上がっていくと、途中きれいな山が見えてきました。紅葉もきれいです。天気も良く、テンションが上がってきます。

 
 金峰山荘方向との分岐点を左に向かい、大弛(おおだるみ)峠へといきます。大弛峠は、標高2,360メートルあって、車道峠としては日本最高所だそうです。

  この林道は、悪路で有名で、ネットなどでも「この道は避けたほうがよい」といろいろ書かれています。今日は、この道を通ってみるのもひとつの目的で、わざわざそのために4WDの軽トラできました。写真は、まだいい方で、石がごろごろしていて河原のようなところも何カ所かありました。
 自分の感想としては、「八ヶ岳の本沢温泉入り口からゲートまでの道の次に悪い」道でした。ただ、かなり道幅が広いので、対向車が来ても安心していられます。でも、一時間前後の林道通過中には一台も対向車が来ませんでした。
 
 
 大弛峠に着いてビックリ、木々が樹氷で真っ白です。それに、駐車場に入りきれない車が、舗装してない川上村側にまでびっしり路肩駐車しています。平日なのに、大勢の登山者が来ているようです。

 大弛峠に車をとめて、金峰山に向かいます。コメツガの樹林帯を行くのですが、木々には樹氷がビッシリ着いています。

 金峰山が近くなってきました。でも、ガスって、周りは何も見えません。

峠の登山口から、約一時間半で、金峰山に着きました。4,50分 頂上でねばってみましたが、ガスが切れることはありませんでした。

 一瞬、ガスが薄くなって、五丈石が目の前に浮かび上がってきました。でかいです。

 八ヶ岳の頭がチラリと見えたのがベストでした。眺望は諦めて、大弛峠に戻ります。山頂にいた時間も含め、4時間にも満たない山登り、百名山に対してこんなに安直な山登りで申し訳が立ちません。

 帰りは、山梨側におりました。最短距離を選んで「クリスタルライン」を通ってきたのですが、山梨側の林道は、みな舗装されていていい道でした。でも、「クリスタルライン」を瑞牆山荘あたりまで二時間走ってすれ違ったのは車二台とバイク一台だけでした。ほとんど車が通行しない何十キロもの立派な道を作る意味はどこにあるのかと疑問を感じたひとときでもありました。
 
 「クリスタルライン」の沿線から見える紅葉は丁度見頃でとてもきれいでした。

 金峰山のガスもかなり切れてきました。でも頂上はまだ見えません。

瑞牆山は、金峰山よりかなり低いけれど、きれいな山です。深田久弥の『日本百名山』を読んだだけでは、あまりピンとこなかったのですが、こうして目の前にすると、「なるほど百名山にふさわしい山だ」とその風格に圧倒されます。できれば、年内にこの瑞牆山に登りたいものだと、いまから打算しているところです。