2011年10月19日水曜日

八ヶ岳の主峰 赤岳

       八ヶ岳の主峰・赤岳 (標高2899メートル)の山頂

 先週、硫黄岳の山頂から眺めた赤岳の雄大な姿は、私にとってインパクトの強いものがありました。なにか、赤岳が呼んでいるようで、近いうちに是非登ってみたいという思いが日増しに強くなってきたのです。「今日は穏やかな晴天」という天気予報を信じ、足にはまだ先週の山行きの疲れがのこっていましたが、雪が降る前のチャンスとばかりに赤岳登山を決行しました。家を朝5時過ぎに出て、7時10分美濃戸山荘前の登山口から入山しました。

 南沢の登山道を登っていくと、視界が開け、見覚えのある横岳や大同心が見えてきます。

 行者小屋に、9時前につきました。行者小屋の後ろに見える山は、横岳と大同心、小同心です。ここからは、硫黄岳から阿弥陀岳までが目の前に見えます。

 行者小屋の水場では、もう氷がはっていました。

 今日は、赤岳を日帰りで余裕を持って往復したいと考えているので、もっとも楽に登れるらしい(?)「文三郎尾根」の登山道を往復する予定です。9時10分、行者小屋を出発しました。途中からは、上の写真のように階段や鎖場の連続で、「これがもっとも楽なコース?」と首をかしげたくなります。眼下に行者小屋が見えます。

 登山道の途中からの横岳の眺めです。

 「文三郎尾根」の分岐あたりから見た阿弥陀岳(2805メートル)と中岳です。阿弥陀岳は、いつかは登ってみたい山です。

 赤岳も頂上が近くなるにつれ、鎖場の連続で、上の写真のような岩の間を登っていきます。

 ハシゴを二つ登り切ると、視界が開け、赤岳と書かれた標識が眼に飛び込んできました。頂上です。10時25分に到着です。駐車場を出発してから、3時間15分でした。

 山頂に祭られている神社です。

 今日は、先週よりもさらに天気がよく、見晴らしも最高でした。富士山もきれいに見えます。

 頂上から少し北側にもう一つ峰があって、そこには赤岳頂上小屋が建っています。こちらの方が、広そうなので、赤岳頂上小屋までいって休むことにします。

 赤岳頂上小屋の前に腰を下ろし、休息です。360度見晴らしがよく、北アルプス、北信五岳、浅間山~四阿山、南アルプスなどの山々がきれいに見渡せました。

 2805メートルの阿弥陀岳も眼下に見えます。諏訪湖もはっきりと見えました。

 赤岳天望荘が真下に見えます。かなり大きな山小屋です。こちらへ下りていく道が、横岳や硫黄岳へ向かう縦走コースになります。

 赤岳頂上小屋前から見た八ヶ岳の山々です。手前から、横岳、硫黄岳、天狗岳です。

 頂上からの眺めをゆっくりと楽しみ、また休息も十分とったので、11時過ぎ、下山をはじめます。同じ道を引き返します。登るときはあまり余裕がなく、景色もたのしめなかったのですが、下りはゆっくりと滑らないように気をつけて下ります。下りはじめてすぐに、権現岳と南アルプスの山々が正面に見えてきます。奥に見える北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳などの山々も機会があれば是非登ってみたいなどと思いながら、眺めました。
 
 行者小屋に戻ったのが、12時過ぎでした。まだ早いので、小屋でコーヒーを一杯注文して、小屋の前のベンチに座りながら周りの景色を楽しみます。今日は、いつになく穏やかで天気もよく、周りの山々もよく見えて、充実した山登りとなりました。

2011年10月12日水曜日

八ヶ岳 硫黄岳と横岳

              硫黄岳山頂付近の爆裂火口壁
 
 米の籾すりも終わり農協への出荷をすませて、農作業の方も一区切りついたので、好天気の今日、念願の八ヶ岳・硫黄岳(2760メートル)と横岳(2829メートル)に登ってきました。家を朝5時半に出て、登山口の桜平から登り始めたのが、7時20分でした。

 登山道は、朝日が照りだしたばかりで、少しかすんでいます。

 20分ばかり歩くと、夏沢鉱泉につきます。沢の水を使った水力発電とか、ソーラーパネル、風力発電と、エコ発電に力を入れているようです。

 さらに行くと、オーレン小屋につきます。ここからは、天狗岳への登山道も分岐しており、いよいよ八ヶ岳へ分け入っていると実感できます。

 8時40分、夏沢峠に到着です。テレビの「夏の山の天気」に出てくる夏沢峠がここです。ここが、南八ヶ岳と北八ヶ岳の境といわれています。二つある山小屋はもう閉鎖していました。

 夏沢峠にあった風力発電施設です。ここは、風が強いから、風力発電には適しているのかもしれません。

 夏沢峠から南側の硫黄岳をめざします。少し登っていくと、天狗岳が北側に見えてきます。
  天狗岳の東側に見える稲子岳です。高さはそれほどではありませんが、絶壁に目を見張りました。
  夏沢峠から硫黄岳山頂への登山道は、北西の冷たい風が強く、体感的には下界の冬の木枯らしといった感じでした。登山道もかなりきつく、まさに八ヶ岳を縦走しているという実感がわいてきます。

 硫黄岳の山頂につくと、南八ヶ岳の山々が目に飛び込んできます。右が主峰・赤岳(2899メートル)、左が横岳(2829メートル)です。

 左は赤岳、右は阿弥陀岳(2805メートル)です。さらに、南アルプスの山々も一望でき、360度の展望は見事でした。

 登ってきた道を振り返ると、天狗岳、さらには蓼科山、北横岳が望めます。

 そして、硫黄岳といったら、なんといっても北東側の爆裂火口壁です。切り立った絶壁のそばまでいく登山者もいますが、私は近づけません。活火山の名残のこの爆裂火口壁は、壮大なスケールで見る者を圧倒します。

 硫黄岳の頂上に着いたのが9時半、桜平から2時間10分ほどでした。はじめは、硫黄岳だけに登ってかえるつもりでしたが、あまりにも早く着いたので、横岳まで足を伸ばしてみることにしました。

 横岳への道を下りていくと、硫黄岳山荘が見えてきました。登山者も平日のわりにはかなり多いです。硫黄岳山荘も営業していました。途中であった歩荷の青年は、30キロの荷物を担いで夏沢鉱泉から硫黄岳山荘まで、2時間で着くと言っていました。「疲れないか」という問いに「景色がきれいだから」と笑って答えたさわやかな青年の姿を見て、挨拶してもろくな答えがかえってこない中高年グループが多かった中で、救われた思いがしました。

 硫黄岳山荘をすぎていくと、コマ草の保護のためか、ネットの柵が張り巡らされている場所がありました。残念ながら、一面褐色の枯れた世界で、どんな植物が生えているのかはわかりませんでした。

 横岳の頂上が見えてきました。絶壁の際にある登山道は鎖場で、ここまで来て後には引けないので、最後は這ってのぼりました。それにしても高所恐怖症の気のある私にとっては、すこしきつかったです。
  横岳山頂です。赤岳の頂上が後方に写っています。10時半につきました。

 横岳の山頂からは、富士山が大きく見えました。もう、ここは山梨県にちかいですからね。

 横岳の頂上から硫黄岳を見れば、ただの平らな台地のように見えます。

 横岳の山頂から下りて、硫黄岳に戻ります。振り返れば、一人登山者が登っていきます。絶壁の際を鎖につかまりながら登るのですが、我ながらよくあんなところを登ったものだと、胸をなで下ろしました。後で知ったことですが、ここの鎖場が「蟹の横這い」と呼ばれていて、八ヶ岳の難所の一つとして有名な所らしいのです。
  横岳直下にある大同心、小同心です。奥に見えるのは、阿弥陀岳です。

 大同心は、横岳から見下ろせばたいしたことがありませんが、上の写真のように横から見れば、ものすごい絶壁です。この岩場に挑戦する命知らずもいるということですが、私にはとてもマネできないことです。
 赤岳と横岳を結ぶ稜線の中間あたり(上の写真の鞍部のあたり)に「地蔵尾根」という登山道があるのですが、そこで去る8日に転落死亡事故があったそうです。この山は至る所に危険な場所があるのでまったく気が抜けません。

 硫黄岳山荘近くにはシャクナゲが自生していました。でも強風が吹き付ける場所にあるためか、高さは2,30センチぐらいしかありません。奥の硫黄岳はなだらかな丘のようです。

 硫黄岳に戻って、横岳、赤岳、阿弥陀岳に別れを告げて、下山します。これらの雄大な山々は、いくら見ていても見飽きることがありません。頂上に腰を下ろしてしばらく眺めていましたが、12時すぎ、硫黄岳山頂を後にしました。

 夏沢峠まで下りてくると、硫黄岳の爆裂火口壁がきれいに見えました。朝は、かすんでいてまったく見えなかったのですが。

 桜平の駐車場に着いたのが、1時40分。6時間半ほどの山登りでしたが、天候にもめぐまれ、景色もきれいに見え、今までの山登りの中で最高でした。

2011年10月10日月曜日

「秋映」と「紅玉」

 趣味で栽培しているリンゴの「秋映」と「紅玉」の一部を収穫してみました。「秋映」は、チョコレート色といった方が適切なほど、赤黒く色づいています。「紅玉」は名前の通り、真っ赤です。これらのリンゴはあまり日持ちがしませんが、結構おいしいリンゴです。
 「紅玉」は昔からあるリンゴですが、「ふじ」などに押されて作付け面積が減ってしまいあまり見なくなってしまったのですが、酸味が強くジャムなどの加工に適しているので、根強い支持を得ています。
 「ふじ」が収穫されるのは、まだ一ヶ月以上も先ですから、これらのリンゴもかなり貴重です。
(写真の右が「秋映」、左のやや小振りなのが「紅玉」です。)

2011年10月8日土曜日

白いニンジン

 今日、ニンジンを掘っていたら、突然白いニンジンが現れました。突然変異なのか、種に異種が混ざっていたのか、そのあたりの原因はわかりませんが、びっくりしました。やはりニンジンは赤くないと、駄目ですよね。料理したって、視覚的要素が大切ですから、ニンジンは赤に限ります。

2011年10月6日木曜日

アサツキの発芽

 9月4、5日に球根を植えたアサツキが、芽を出し葉の部分もでそろってきました。アサツキは、秋に根をしっかりと張り、分けつして養分を根に蓄えたら、葉の部分は枯れてしまいます。
 そして、早春にその蓄えた養分をもとに、新芽を出し、一気に生長します。早春のアサツキの味は、また格別で、一度味わったらやめられません。

2011年10月4日火曜日

チンゲンサイの白サビ病

 チンゲンサイは、日本で一般的になっているとはいえ、それほどポピュラーな野菜ではありません。私も自家用消費のために作っていたときは、それほど注意を払わなかったのですが、直売所に出すようになって、病害虫についていろいろ対策を考えなくてはならない事態に直面しました。
 一つは、コナガの食害対策です。チンゲンサイには、コナガがつきやすく、食害にあったら商品価値がなくなってしまいます。もう一つは、白サビ病です。これも、チンゲンサイにはとてもかかりやすい病気です。白サビ病になったものの写真を載せておきますが、カビの一種で空気感染するというから、うかうかしていられません。そして、このマイナーな野菜には、使える登録農薬が少なく、防除という面でもかなり難しいものがあるのです。
 白サビ病などという病気は、チンゲンサイを作るようになってはじめて知った病気です。作り始めて、「チンゲンサイはかなり難しい野菜だなあ」という印象が日々強くなってきています。