2012年6月14日木曜日

ツクモグサを尋ねて八ヶ岳に登る

   横岳山頂付近に咲くツクモグサ

梅雨の晴れ間をねらって、ツクモグサを見に八ヶ岳の横岳に登ってきました。本州では、八ヶ岳と白馬岳にしか自生していないこの貴重な植物が、ちょうど開花期だというものですから、山積みの農作業など放り出して、山行きを実行しました。

夏沢峠から硫黄岳に向かう開放的な登山道
「峰の松目」が眼下に見えます    

朝、4時過ぎに家を出て、桜平の登山口から登り始めました。ここから、硫黄岳を経由して横岳を目指します。このコースが、一番アプローチが短いようです。

朝8時半。硫黄岳には誰もいません。
 
    爆裂火口壁からは、雲が吹き上げてきます。
硫黄岳から見た左から横岳、赤岳、阿弥陀岳

これから、ツクモグサが咲いている横岳へ向かいます。ツクモグサは、横岳でも一番赤岳よりの峰に多いので、横岳のいくつかの峰を越えていかなければなりません。鎖場やハシゴ場が多いのですが、ツクモグサ見たさに怖さは我慢です。

   途中、コマクサの群生地を通りますが、物々しいネットが張り巡らされていました。鹿の食害から保護するためと書いてありました。こんな上まで、鹿が来るんですね!

  ツクモグサの群生地。山頂付近の西斜面に咲いていました。
  
  ツクモグサのほかに、硫黄岳~横岳の山頂付近で見かけた花々の写真を載せておきます。
 ウルップソウ。まだ、固い蕾です。
 コマクサです。これもまだまだ先です。
 オヤマノエンドウ。紫色が鮮やかです。
 ミヤマキンバイ。黄色が鮮やかでした。

キバナシャクナゲが群生しています。
7月10日ごろが、ウルップソウやコマクサの見頃だそうです。この頃、もう一度来たいものだと、今から考えています。