2025年6月17日火曜日

政府「作況指数」のカラクリ

  政府が毎年発表している米の「作況指数」が現実とあまりにも乖離しているという批判を受け、今年からその発表を取りやめることにしたと報道されています。
 私は、自分が作っている米の出来高がいつも「作況指数」と毎年かけ離れているので、この問題には強い関心を持ってきました。ここに来て、報道されている内容を見てみて、なるほどと思うことがいくつかあります。まず、政府の統計に使っているライスグレーダー(米選別機)の網目は、1.7ミリで三等米まで主食用の米としてカウントされているというのです。当方では、ライスグレーダーの網目は1.85ミリ以上と決められていて、収穫される米もすべて一等米(しかもAランクの一等米)です。そこからふるい落とされる米は、「しいな米」として煎餅などの加工か家畜の餌になってしまうものなのです。この手の米までカウントして、「今年の米の生産高」と発表されているとは、驚くべきことです。
 こんな統計は、何か別の意図が隠されているのではないかとと、勘ぐりたくなってきます。ともあれ、でたらめ農政のツケは、いつも庶民に回されてくるのです。

2025年6月16日月曜日

ナスの芽欠き

 トマトに続いて、ナスの芽欠きをおこないました。ナスも写真下のように、下部は脇芽で藪状態になっています。これらを手でポキポキと折って、すべて取り除きます。芽欠き後の状態は、写真上のようにスカスカ状態で、せっかく出てきた新芽をとってしまってもったいないような気がしますが、これで良いのです。下部はできるだけ風通し良くするのが、何よりも重要なのです。

2025年6月15日日曜日

久しぶりに見たタヌキ

  数年前に、疥癬病にかかったタヌキを見かけて以来、タヌキを目撃することがなかったのですが、今日数年ぶりにタヌキを見かけました。畑で作業をしているとき、ふと振り返ると、ずっとこちらを窺っている動物と目が合いました。タヌキです。どこから出てきたのか、農道の真ん中で、こちらを窺ってジッとしているのです。写真を撮りながら近づいていくと、結局は近くの水路のトンネルの中へ逃げ込んで行きましたが、日中にこんなに近くまで現れるとは思いもよらないことでした。

2025年6月12日木曜日

水田に除草剤を投げ込む

  田植えから3週間たちましたが、水田への二度目の除草剤散布をおこないました。今回は、初・中期一発剤というカテゴリーに属する除草剤で、水持ちの良い水田では、この除草剤を一回散布するだけで良いとされているのですが、どうしても草が残ってしまうので、数年前から田植え直後の初期剤とこの中期剤の二度散布方式にかえています。これでも完璧ではないのですが、多少の草には目をつむって、あとは成り行き任せです。なにしろ、「時給10円の米作り」ですから、できるだけ手間暇と肥料農薬の資材は最小限にするように心がけています。
 なお、今日使った除草剤は、パックになっているものを適当な間隔で水田の中に畦から投げ込むだけで、すぐ融けて田圃に広がるというもので、作業はとても楽です。

2025年6月10日火曜日

トマトの芽欠き

  キュウリに続いて、トマトの芽欠き作業をおこないました。トマトも、植え付けたままで放っておくと、脇芽が次々に伸びてきて、ジャングル状態になってしまいます。私は、基本的に一本仕立てなので、脇芽はすべて欠いてとってしまいます。生育初期では、脇芽をとってしまうとスカスカになって少し寂しいぐらいになってしまいますが、これでちょうど良いのです。葉をいくら繁茂させてもトマトはなりませんから、風通しが良くて農薬も満遍なくかかるように仕立てるのが、良品のトマトを育てるコツと言えるでしょう。
 今回は、実がまだ小さいので、茎の支柱への固定にはテープナーを使いました。単純に作業時間の短縮のためですが、次回からはジュート紐を使って、支柱にしっかりと固定させます。そうしないと、トマトの実の重みで、茎から実までがすべて支柱からずり落ちて、「地這いトマト」になってしまいます。

2025年6月8日日曜日

キュウリの芽欠きとツルの誘引

 
  キュウリもだんだんと生長してきて、脇芽もかなり伸びてきました。キュウリの仕立て方にはいろいろあるようですが、ふつうはツルを二本仕立てか三本仕立てにします。そして伸ばしていくツルは、かなり上の方からの芽にして、下の方は全部とってしまいます。下の方に繁茂している脇芽は全部除去して風通し良くしておくのが、農薬もよくかかり、病害虫対策に不可欠です。
 また、今の時期は、伸び始めたツルがネットまで届かないで、いろいろな方面へ勝手に伸びていってしまいます。これも、ネットに誘引してやる必要があります。ツルをネットにとめるのには、「テープナー」というホッチキスのお化けのような道具を使います。光分解テープでネットとツルを包みこみホッチキスの玉でとめるのです。写真上は、芽欠き・誘引前のキュウリで、橙色の道具が「テープナー」です。写真下は、芽欠き・誘引後のキュウリです。スッキリしているのがわかると思います。

2025年6月7日土曜日

馬鈴薯「キタアカリ」を掘り始めました

  今年は、馬鈴薯の種芋を購入した段階で芽が出そろっていたので、生育もかなり早く、例年より一週間ほど早いのですが、収穫を始めました。やや小ぶりのものも多いですが、大きさは十分です。小さい芋は、煮転がしや粉ふき芋などにと、それはそれで需要があり、よく売れます。
 玉ネギ、レタス、グリーンボール、白菜、ブロッコリーそして馬鈴薯と、我が家の食卓は自作の野菜であふれています。毎日毎日、直売所へ出していますが、家でも食べ放題で、この時期は秋とともに野菜には不自由しない季節でもあります。

2025年6月5日木曜日

「スリップスによる食害」とやっと突き止めた 

  グリーンボールの表面の皮に、褐色の汚物が付着してとても売り物にはならない状態になってしまう現象に毎年悩まされているのですが、ついに原因を突き止めることができました。収穫を始めた頃は、それほど多くはなかったのですが、収穫し始めて一週間もたつと半分近くが売り物にはならなくなってしまうのです。農協の指導員に相談したりネットをあさったりと、いろいろと努力した甲斐があって、それがスリップス(アザミウマ)による食害の結果であるという結論にたどり着きました。
 確かに、収穫を始めてからは農薬も散布しないし、農薬の効力も無くなってきて、スリップスが蔓延してきて、被害が拡大していくのでしょう。原因がわかれば、対策もたちます。これからは、もう少しましなグリーンボールを作ることができるでしょう。