2025年10月10日金曜日

あまり太くならないけれどネギの収穫を始めました

  今年のネギは、夏の高温と降水量不足のため、なかなか太くなってきません。圃場によってもばらつきがあるので、太くなっているところから、収穫を始めました。圃場条件による生育の違いがあっても、種の播種日はあまり関係がないみたいで、昨年の秋まきで大きく育てた苗より、今年の一月にハウスの中でセルトレーに種を播いた苗の方がずっと太くなっているところがあります。畑の水分がかなり影響しているようです。収穫を始めた写真のネギは、セルトレーに播種した苗です。
  これから、もう少しお湿りが増え、気温も下がってくれば太くなるのかな、と期待しています。

2025年10月1日水曜日

ブロッコリーが大きくなりました

  9月4日に定植したブロッコリーは、定植後の雨のおかげもあって、水やりゼロで見事に活着しました。写真は、播種後50日、定植後27日のブロッコリーの状態です。蕾が収穫できるのは、11月に入ってからだと思いますが、現在的には生育状況も良好なので、良品が収穫できるのではと、期待しています。
 ブロッコリーは、消毒もそれほど頻繁におこなわなくてもよく、意外と手がかからない作物です。直売所でも人気野菜なので、私は作付け面積を年々増やしています。考えることは皆同じで、収穫時期が重なると売り場にあふれてしまって、それこそ「バナナのたたき売り」状態になることが玉に瑕ですが、できるだけ収穫時期をずらすように播種・定植時期を考えながらやっています。

2025年9月29日月曜日

カヤツリグサも枯れました 人参畑のその後

  一週間程前、人参畑に雑草がかなり残ったので、除草剤「ロロックス」を散布したというログをアップしましたが、その後の報告です。防除困難な雑草カヤツリグサをはじめ、ほとんどの雑草が枯れてきました。やはり展着剤「サーファクタントwk」は、とても効果があったようです。
 ほとんどの雑草がなくなったあとは、人参だけが元気に育っています。ここまで来れば、その後多少の雑草が生えてきても問題はありません。このあとは、収穫までいっさい手をかけないで、ほったらかしです。

2025年9月28日日曜日

今年は熟すのが早い紅玉

  自家用に栽培しているリンゴの紅玉ですが、今年は熟すのがはやく、もう収穫適期になってきました。直売所のお知らせメールで、紅玉と秋映は9月22日頃から収穫して直売所に出荷して良いという通達がありました。試しに数個収穫して試食してみると、やや過熟気味のがあったりして、いつもより一週間から10日ぐらい収穫適期が早まったような感じがします。これも、今年の猛暑の影響なのでしょうか?
 葉は青々としていて、その中に真っ赤に色づいた紅玉の姿を見ると、秋の果物では無いような錯覚に陥ります。

2025年9月25日木曜日

白菜の苗作りに失敗したので青梗菜の種を播く

  白菜を定植しようと、圃場を準備していたのですが、苗の生育があまり良くありません。もちろん、自家用分ぐらいは確保できそうですが、100坪ぐらいの圃場が空きそうなので、急遽サカタのタネにネット注文して、青梗菜を播くことにしました。20㎖袋が品切れなので、5000粒のペレット種を購入して、播種機「ごんべえ」で播いて、そのあと除草剤「トレファノサイド乳剤」を散布しておきました。種まき前の殺虫剤「ダイアジノン粒剤5」の全面土壌混和と、この除草剤散布の一手間が、あとの防除と草取りをかなり軽減できるので、必須の作業です。
 ちなみに、青梗菜は「艶帝」という品種です。これは、白さび病に耐性があるので、防除を省くうえで、とても強い味方となっています。

2025年9月23日火曜日

ネギに追肥と土寄せ

  今年のネギの生育は、猛暑の影響か、とても悪いです。生育が全体的に遅く、太くならないのです。しかも、葉枯れが非常に多いです。九月も下旬になって、気温も下がり、雨も適度の降っているので、これからの生育に期待しているところです。
 あと一月もすれば、直売所にネギを出荷する予定なので、その前の作業として、葉枯れ防止とアザミウマ対策に防除をおこない、追肥と最後の土寄せをおこないました。防除は、殺菌剤「アミスターフロアブル20」と殺虫剤「ダントツ水溶剤」の散布です。追肥は、即効性の化成肥料を畝間に撒いて管理機で土と混和しました。そして、最後に土跳ね上げ機で、土寄せをして、一連の作業は終わりです。作付面積が、約200坪ほどなので、この作業に二日ほどかかりましたが、これで収穫までは手をかけなくてすみます。

2025年9月22日月曜日

草が残ったので、ロロックスを人参に散布

  人参の種を播いたあと、除草剤「ゴーゴーサン細粒剤F」を撒いたのですが、土の乾燥がひどかったので灌水をおこなったせいか、除草剤の効果が悪く、かなりの草が生えてきてしまいました。とくに、カヤツリグサが大量に生えています。このまま放っておけないので、人参三葉期以降に散布できる除草剤「ロロックス」を使うことにしました。また、カヤツリグサが多い場合は、展着剤「サーファクタントwk」を加用すれば効果が高いこともわかったので、展着剤を入れて散布しました。数日すれば、効果が現れてくると思うので、草が減ってくれることを願っています。

2025年9月20日土曜日

玉ネギの苗の生育状況

 8月30日~31日に種を播いた玉ネギの苗の状況です。種を播いてから、高温と強い直射日光で、黒い遮光ネットで覆っておいても苗床がすぐに乾いてしまって、三度も水やりをおこなったり、大雨に打たれて発芽直後の苗がかなり傷んでしまうという、アクシデントがありましたが、その後遮光ネットで覆い続けて大事に保護してきた甲斐があって、なんとか無事に生長してきました。発芽率は例年になく良いです。あとは、雑草退治をしっかりやれば、10月下旬には立派な苗に育ってくれると思います。
 ちなみに、今年播いた種は早生種の「スパート」80ml、「ソニック」40ml、中生種の「ネオアース」60mlです。

2025年9月12日金曜日

成長がおかしい今年の里芋

  10年以上里芋を栽培しているのですが、今年の里芋の生育ぶりは、例年と少し違っています。7月から8月にかけて、めぼしい成長がありませんでした。何回か、灌水はしていたのですが、猛暑と乾燥で、土はカラカラに乾いた状態が続き、葉はいつも半分枯れたような状態で、株は大きくなりませんでした。お盆過ぎに最後の土寄せをおこない、除草剤「ゴーゴーサン細粒剤F」をまいて、それからは頻繁に灌水をおこなって、最近の気温の低下と多雨のおかげでなんとか例年並みの姿に近づいてきました。
 <猛暑と小雨>、これが今年の里芋栽培にとって最大の問題点でした。

2025年9月9日火曜日

雨の前に大慌てで植えたブロッコリー

  九月五日の台風による大雨の前に、水やりを省くために大慌てで植えたブロッコリーが、目論み通り水やりをしないでも見事に活着しました。定植時は、まるで砂漠状態で、砂埃が舞い上がるようなところへ植え付けたのですが、台風の大雨のおかげで畑は十分潤い、ブロッコリーの生育は順調です。雑草も少し芽吹いてきていますが、これは致し方ないことです。
 これから、大根の種まき、白菜やキャベツの植え付けと、秋野菜の植え付け作業が忙しくなっていきます。

2025年9月8日月曜日

玉ネギの苗立ち枯れ病予防の消毒

  8月30日~31日に種を播いた玉ネギがほぼ発芽してきたので、苗立ち枯れ病の予防に殺菌剤「オーソサイド水和剤80」を散布しました。以前、苗立ち枯れ病が蔓延し、ほぼ全滅したことがあったので、それ以降はこの殺菌剤散布は必ずおこなうようにしています。殺菌剤散布後、もう少し遮光ネットをかけて強烈な直射日光から苗を守ってやれば、あとは放任でしっかりした苗に育ってくれます。

2025年9月7日日曜日

久しぶりにマムシに遭遇しました

  玉ネギの育苗のためにかけておいた遮光ネットを外したところ、マムシが一匹とぐろを巻いていました。マムシは夜行性なので、昼間はこうした物陰に潜んでいることが多いということは知っていましたが、いざ出くわすとギクリとします。今年は、まだ見ていなかったので、このままマムシに会わずにすむかと思っていたのですが、そう甘くはありませんでした。マムシは、動きが遅いので、写真を撮ったあと駆除しました。
 今回はネットを上の方をつかんで外したので、マムシに接近することがなかったのですが、下の方をつかんで外してマムシに触ったりしたら大ごとになるところでした。災害は忘れた頃にやって来るというので、作業もマムシがいることを前提に注意しておこなわないといけないと痛感しました。

2025年8月23日土曜日

穂が垂れ、黄色く色づいてきたコシヒカリ

  田圃のコシヒカリも、かなり穂が垂れて、稲の色も黄色く色づき始めてきました。このところ、最高気温はずっと35度以上なので、かなり高温障害が出ていると思うのですが、とにかく実りの秋に向かって進んでいます。最高気温が35度以上になると、不稔籾が多発すると言われているので、収穫量はそれほど期待できないのですが、出荷時の概算金がかなり高額に設定されるらしいとのニュースもあり、収入はほどほどになるのではないかと思っています。
 稲の収穫は、数年前から農協委託なので、水の管理と畦草刈りぐらいしか残された仕事はないのですが、あと一月少しで新米が食べられると思うとうれしいです。

2025年8月21日木曜日

秋野菜の準備 ブロッコリーの育苗

  猛暑で、秋はずっと先のような気がしてしまいますが、季節は確実に進行するので、秋野菜の準備も少しずつやっています。ブロッコリーの種まきは、例年より少し遅らせて種を播き、しかも三回に分けて播きました。最初に播いたのが、8月4日ですが、もうかなり大きくなってきました。今年は暑いだけではなく、直射日光もかなり強いので、基本的には物置の下屋での育苗です。徒長気味の苗になってしまいますが、苗も直射日光のもとではこの暑さに耐えられないでしょう。定植する頃には、もう少し涼しくなって欲しいものです。

2025年8月20日水曜日

はじめての冬至カボチャ

  春に種を播いたカボチャの収穫が終わったばかりですが、今年は冬至カボチャを作ってみようと思いたちました。8月4日に、タキイの「ほっこり133」という品種の種を約50個ほどポットに播いておいたのですが、そろそろ植え時になってきました。圃場の方も準備ができているので、いつ定植してもいいのですが、問題は天気周りです。あまりにも高温で雨も降らなければ水やりが大変になるので、現在、長期予報とにらめっこしているところです。
 今回収穫したカボチャは、暮れにはほぼ食べきってしまうので、この冬至カボチャがうまくできれば、春まではカボチャは買わなくてすみます。

2025年8月15日金曜日

新盆なので精霊馬を作ってみました

  妻が亡くなって、もう少しで一年がたち、今年のお盆はいわゆる「新盆(あらぼん)」です。お盆にお供えをする精霊馬は、子供の時以来作っていなかったのですが、妻の新盆ということで、子供の頃の記憶をもとに、数十年ぶりに精霊馬を作ってみました。キュウリと茄子が、馬と牛の乗り物で、それに乗って死者の霊が現世と行き来するということらしいですが、こんな素朴なものでもお盆の供養の一つになれば、残された者としてもうれしいです。

2025年8月1日金曜日

8月1日はお墓掃除 「戌の満水」を心にとめて

  今日、8月1日は毎年お墓掃除をして、お墓参りをする日です。これは、1742年の「戌の満水」と呼ばれる大洪水の犠牲者を弔う意味で、江戸時代から続いている習慣で、長野県の東部ではいまだにおこなわれています。私のところでも、一族の墓地に皆が朝5時から集まって、掃除をおこないそのあと皆でお墓参りをします。時代の流れで、地区内でもこうした習慣を守っている人も少なくなってきましたが、私たちはお盆前の重要な行事としてしっかり守っています。

2025年7月17日木曜日

キュウリ、茄子、トマトの収穫で毎日がお祭り騒ぎ

 今年は、気温の高い日が続いたせいか、夏野菜の生育も二週間ぐらい進んでいると思います。キュウリや茄子の収穫も最盛期を迎え、トマトも収穫がはじまりました。キュウリと茄子は、高温で生育が早いので、一日に二度とらないと大きくなり過ぎて、廃棄するものが出てしまう状態です。早朝から夕方まで、キュウリ、茄子、トマトの収穫と袋詰めにおわれていて、気持ちの上では、「毎日がお祭り騒ぎ」です。写真上から、キュウリ、茄子、トマトの畑の状態です。

2025年7月6日日曜日

ズッキーニの受粉

  今年は、ズッキーニは、そのまま放置しておくだけでは良い実がなりません。例年ですと、飛び回っている虫などが適当に花粉を運んでくれているようで、それなりに収穫できたのですが、今年はまるで駄目です。実がついても、先の方が尖ったもので、最終的には腐ってしまいます。
 ズッキーニの花は、早朝しか開花しないので、朝キュウリやナスの収穫のついでに受粉をさせてやることにしました。写真下の雄花(軸が細いので雌花と区別がつきます)の花びらを除去して、雄しべをむき出しにして、写真上のように雌花の雌しべにかるくつけてやります。そうすると、数日で立派なズッキーニが収穫できます。

2025年6月30日月曜日

水田の中干し

  田植えをおこなってから5週間以上がたち、植えた苗も分けつして、実入りに結びつく有効分けつの数も確保されてきたので、水田の中干しを始めました。土に空気を触れさせることで、藁くずなどが発酵してできるメタンガスなどを抜くこと、酸素を根に供給することなどの効果がいわれていますが、何よりも田圃の土を乾かして堅くすることが秋のコンバインによる収穫にとって必須なので、この中干し作業は必ずおこなう必要があるのです。
 そして、田圃の水を落としたチャンスに、水持ちの悪い田圃にとって最後の除草剤散布をおこなう機会でもあるのです。と言うわけで、落水散布でおこなう除草剤「バサグラン粒剤」の散布も同時におこないました。

2025年6月28日土曜日

良質な茄子がなり始めました

  5月10日に定植した茄子が、いよいよ収穫できるようになりました。コメリに予約注文した接ぎ木苗ですが、やはり自分で接ぎ木したものより均一にそろっていて、生育も順調です。最初は50個ほどですが、この3日ほど毎日40~50個ほど収穫できていて、今後の収穫量もかなり期待できそうです。
 ところで、茄子の品種ですが、自分が栽培してみて、「台木=トナシム、穂木=筑陽」が最強のような気がします。台木のトナシムは、萎凋病や半身萎凋病、青枯れ病にきわめて強力ですし、筑陽は食味は最高ですし、黒光りして見た目もとても良いのです。直売所でも、並べてみれば一目瞭然で、見た目ピカイチです。

2025年6月26日木曜日

スパイダーモア(自走式傾斜地草刈機)を購入しました

  真夏の暑い時期、水田の畦草刈りは、苦行の以外のなにものでもありません。とりわけ、大きくて急な斜面での草刈りは、身体のバランスとりと、無理な格好での草刈機の振り回しで、ヘトヘトになってしまう重労働です。今までは、老体にむち打ってなんとかやってきましたが、もう限界です。と言う訳で、スパイダーモア(自走斜面草刈機)を導入して、なんとか米作りをもう少し続けていこうと考えをあらたにしたのです。
 今回購入したものは、刈り幅430ミリの機種で、ミドルランクの機種です。はじめは、少し高価でも刈り幅500ミリの最高ランクの機種を購入しようと思っていたのですが、農機具屋の社長の「軽い方が取り回しが楽」というすすめもあって、これにしたのです。午前中、100メートルあまりの急斜面の大土手2本の草刈りをやってきたのですが、身体も楽ですし、作業時間も短く、しかも刈りあともきれいで、「もっと早く導入すれば良かった」というのが、正直な感想でした。

2025年6月22日日曜日

キュウリが花盛り

  キュウリの、下の方になったものの収穫が一段落しました。数日で、700~800本ほど収穫しました。これからは中段に実がついて、連続的に収穫ができるようになります。まだ、一本仕立てで、脇芽を伸ばしていく段階ではないのですが、一本のツルに7~8個の花が咲いていますから、遠くから見ても黄色い花がきれいに咲き乱れているといった感じです。黄色い花の咲き具合で、一週間後の収穫量がだいたい予測できます。キュウリ棚が、真っ黄色になるほど、一週間後の収穫が約束される訳で、うれしい花見となります。

2025年6月17日火曜日

政府「作況指数」のカラクリ

  政府が毎年発表している米の「作況指数」が現実とあまりにも乖離しているという批判を受け、今年からその発表を取りやめることにしたと報道されています。
 私は、自分が作っている米の出来高がいつも「作況指数」とかなりかけ離れているので、この問題には強い関心を持ってきました。ここに来て、報道されている内容を見てみて、なるほどと思うことがいくつかあります。まず、政府の統計に使っているライスグレーダー(米選別機)の網目は、1.7ミリで三等米まで主食用の米としてカウントされているというのです。当方では、ライスグレーダーの網目は1.85ミリ以上と決められていて、収穫される米もすべて一等米(しかもAランクの一等米)です。そこからふるい落とされる米は、「しいな米」として煎餅などの加工か家畜の餌になってしまうものなのです。この手の米までカウントして、「今年の米の生産高」と発表されているとは、驚くべきことです。
 こんな統計は、何か別の意図が隠されているのではないかと、勘ぐりたくなってきます。ともあれ、でたらめ農政のツケは、いつも庶民に回されてくるのです。

2025年6月16日月曜日

ナスの芽欠き

 トマトに続いて、ナスの芽欠きをおこないました。ナスも写真下のように、下部は脇芽で藪状態になっています。これらを手でポキポキと折って、すべて取り除きます。芽欠き後の状態は、写真上のようにスカスカ状態で、せっかく出てきた新芽をとってしまってもったいないような気がしますが、これで良いのです。下部はできるだけ風通し良くするのが、何よりも重要なのです。

2025年6月15日日曜日

久しぶりに見たタヌキ

  数年前に、疥癬病にかかったタヌキを見かけて以来、タヌキを目撃することがなかったのですが、今日数年ぶりにタヌキを見かけました。畑で作業をしているとき、ふと振り返ると、ずっとこちらを窺っている動物と目が合いました。タヌキです。どこから出てきたのか、農道の真ん中で、こちらを窺ってジッとしているのです。写真を撮りながら近づいていくと、結局は近くの水路のトンネルの中へ逃げ込んで行きましたが、日中にこんなに近くまで現れるとは思いもよらないことでした。

2025年6月12日木曜日

水田に除草剤を投げ込む

  田植えから3週間たちましたが、水田への二度目の除草剤散布をおこないました。今回は、初・中期一発剤というカテゴリーに属する除草剤で、水持ちの良い水田では、この除草剤を一回散布するだけで良いとされているのですが、どうしても草が残ってしまうので、数年前から田植え直後の初期剤とこの中期剤の二度散布方式にかえています。これでも完璧ではないのですが、多少の草には目をつむって、あとは成り行き任せです。なにしろ、「時給10円の米作り」ですから、できるだけ手間暇と肥料農薬の資材は最小限にするように心がけています。
 なお、今日使った除草剤は、パックになっているものを適当な間隔で水田の中に畦から投げ込むだけで、すぐ融けて田圃に広がるというもので、作業はとても楽です。

2025年6月10日火曜日

トマトの芽欠き

  キュウリに続いて、トマトの芽欠き作業をおこないました。トマトも、植え付けたままで放っておくと、脇芽が次々に伸びてきて、ジャングル状態になってしまいます。私は、基本的に一本仕立てなので、脇芽はすべて欠いてとってしまいます。生育初期では、脇芽をとってしまうとスカスカになって少し寂しいぐらいになってしまいますが、これでちょうど良いのです。葉をいくら繁茂させてもトマトはなりませんから、風通しが良くて農薬も満遍なくかかるように仕立てるのが、良品のトマトを育てるコツと言えるでしょう。
 今回は、実がまだ小さいので、茎の支柱への固定にはテープナーを使いました。単純に作業時間の短縮のためですが、次回からはジュート紐を使って、支柱にしっかりと固定させます。そうしないと、トマトの実の重みで、茎から実までがすべて支柱からずり落ちて、「地這いトマト」になってしまいます。

2025年6月8日日曜日

キュウリの芽欠きとツルの誘引

 
  キュウリもだんだんと生長してきて、脇芽もかなり伸びてきました。キュウリの仕立て方にはいろいろあるようですが、ふつうはツルを二本仕立てか三本仕立てにします。そして伸ばしていくツルは、かなり上の方からの芽にして、下の方は全部とってしまいます。下の方に繁茂している脇芽は全部除去して風通し良くしておくのが、農薬もよくかかり、病害虫対策に不可欠です。
 また、今の時期は、伸び始めたツルがネットまで届かないで、いろいろな方面へ勝手に伸びていってしまいます。これも、ネットに誘引してやる必要があります。ツルをネットにとめるのには、「テープナー」というホッチキスのお化けのような道具を使います。光分解テープでネットとツルを包みこみホッチキスの玉でとめるのです。写真上は、芽欠き・誘引前のキュウリで、橙色の道具が「テープナー」です。写真下は、芽欠き・誘引後のキュウリです。スッキリしているのがわかると思います。

2025年6月7日土曜日

馬鈴薯「キタアカリ」を掘り始めました

  今年は、馬鈴薯の種芋を購入した段階で芽が出そろっていたので、生育もかなり早く、例年より一週間ほど早いのですが、収穫を始めました。やや小ぶりのものも多いですが、大きさは十分です。小さい芋は、煮転がしや粉ふき芋などにと、それはそれで需要があり、よく売れます。
 玉ネギ、レタス、グリーンボール、白菜、ブロッコリーそして馬鈴薯と、我が家の食卓は自作の野菜であふれています。毎日毎日、直売所へ出していますが、家でも食べ放題で、この時期は秋とともに野菜には不自由しない季節でもあります。

2025年6月5日木曜日

「スリップスによる食害」とやっと突き止めた 

  グリーンボールの表面の皮に、褐色の汚物が付着してとても売り物にはならない状態になってしまう現象に毎年悩まされているのですが、ついに原因を突き止めることができました。収穫を始めた頃は、それほど多くはなかったのですが、収穫し始めて一週間もたつと半分近くが売り物にはならなくなってしまうのです。農協の指導員に相談したりネットをあさったりと、いろいろと努力した甲斐があって、それがスリップス(アザミウマ)による食害の結果であるという結論にたどり着きました。
 確かに、収穫を始めてからは農薬も散布しないし、農薬の効力も無くなってきて、スリップスが蔓延してきて、被害が拡大していくのでしょう。原因がわかれば、対策もたちます。これからは、もう少しましなグリーンボールを作ることができるでしょう。

2025年5月29日木曜日

美味しいと人気のグリーンボール

 キャベツのなかでも、グリーンボールは美味しいと評判で、直売所でもよく売れます。私のところでも、大きい玉から収穫して、直売所へ出荷を始めました。
 玉ネギ、レタスと収穫してきて、いよいよグリーンボール、ブロッコリーの出番です。こうなってくると、食卓に並ぶ野菜もかなり豊富になってきます。どれも、とりたてのものを好きなように食べられるのですから、贅沢といえるかもしれません。生産者の特権ですね。
 ブロッコリーも出荷するほど数がとれませんが、家で食べるぐらいの数は、大きいものがポツポツととれ始めました。あと数日したら、これも直売所に出すことができると思います。

2025年5月28日水曜日

里芋の植え付け 

  今年の春期最後の植え付けとして、里芋の植え付けをおこないました。ハウスの中で厳重な防寒対策をして冬越しをした里芋の親芋は、腐りもほとんど無く、ほとんど芽が出ていました。今年の冬は、それほど寒くはなかったようで、親芋は傷んで腐ってしまったものはほとんど無く、ほぼすべてが芽吹いていました。
 植え付けは、条間120センチで掘っておいた溝に約60センチ間隔で種芋である親芋を置いていき、両側に掘りあげてある土を崩して芋の上にかけていくだけです。今日は、約150坪の畑に約450個の種芋を植え付けましたが、半日仕事で片づけることができました。

2025年5月23日金曜日

米価高騰に無関係な田植え

  今月の24日~25日の土日に予定していた田植えですが、どうも天気が良さそうでなく、カッパを着てやるほどのものでもないので、予定を繰り上げて今日、一人で田植えをおこないました。植え付ける作業は、田植え機に乗って運転するだけなのでそれほど労力を使いませんが、苗の運搬が結構重労働で、1,600坪ほどを植え付けるのに結局一日かかってしまいました。
 ところで、現在米の値段は5キロで4,000円以上するらしいですが、昨年の秋農協に売った米は60キロで16,000円ほどでした。5キロ換算で、1,300円強です。精米の歩留まりが90%だとしても、5キロ換算1,400円です。1,400円で農家から買い付けた米が消費者の手元に届くときには4,000円になってしまうというのです。農家にとって、今の米騒動はどこの国の話か?、ということになってしまいます。田圃をあらさないように、自分の食い物は自分で作る、こんな気持ちで、淡々と田植機を運転した一日でした。

2025年5月21日水曜日

朝どりレタス

  初夏の暑い時期、あまり食欲がわかなくなるとき、ちょっと便利な食材にレタスがあります。とりわけ、新鮮でみずみずしいレタスは、あっさしてビタミン類の補給にも有効で、この時期には欠かすことができない食材でもあります。そういう訳で、主に自家消費を目的にレタスを栽培しているのですが、400個は自宅だけでは食べきれません。当然、直売所にも出してみます。
 朝露がしたたり落ちる新鮮レタスは人気で、スーパーで99円と大安売りの目玉にされている現状であっても、一球120~130円で販売しています。新鮮、柔らかさ、そして美味しさ…、直売所のお客さんは目が肥えているので、多少たかくても地元産を買ってくれます。

2025年5月20日火曜日

トマトの定植

  トマトの接ぎ木苗がしっかりついて、外気にも十分なれてきたので、植え付けをおこないました。240本ほど植え付けたのですが、今年は全部を接ぎ木苗にすることができました。数年前から、青枯れ病が蔓延してきているので、トマトはどうしても接ぎ木にする必要があるのです。台木はタキイの「Bバリア」です。
 ちなみに、穂木はサカタの「麗夏」です。「麗夏」は、かたくて美味しいトマトで、なによりも裂果がほとんど無いので作りやすいトマトです。

2025年5月17日土曜日

キュウリとナスの定植

  五月の連休も終わり、遅霜の心配もなくなったので、ナスとキュウリを定植しました。今年は、トマトとナスの接ぎ木を両方やるには設備も労力も大変なので、ナスはコメリドットコムに予約をして、指定日に届いたらすぐに植え付けました。台木と穂木を指定して、予約日にきちんと届くので、一本190円はかなり安いと思います。最低ロットは264本で、5万円ほどの出費でしたが、自分でやっても結構歩留まりが悪く出費もかさむので、かなりコストパフォーマンスが良いと感じています。ちなみに、台木は「トナシム」、穂木は「筑陽」です。
 キュウリは、いまのところ、土壌菌に由来する病気が発生していないので、自分で播種した自根苗で栽培しています。タキイの「Vシュート」の大袋350粒をまいて、310本ほど植えました。
 田植えの準備とか、玉ネギの直売所への出荷などと同時並行的に作業しているので、結構日にちもかかりましたが、残りはトマトだけになったので、一安心です。

2025年5月10日土曜日

早生玉ネギの収穫

  早生種の玉ネギ「スパート」の茎が倒れて数日たって、大きさもかなり大きくなってきたので、収穫を始めました。早生種の玉ネギは、保存はあまりきかないけれど、食味は最高です。電子レンジで加温するだけで、トロリとした甘い玉ネギになるので、とても美味しいです。
 私は、農作業の段取りの都合もあって、玉ネギは早稲種メインで栽培していますが、この甘くて柔らかい食味も、早稲種メインにする理由の一つでもあるのです。

2025年5月4日日曜日

管理が楽な水稲のトンネル育苗

 先週の日曜日に播種した水稲の種が発芽揃いしてきたので、保温のために苗箱のうえにかけておいた新聞紙とポリシートをとりました。この一週間は、あまり気温が高くなかったので、例年より1~2日生育が遅れています。
 私は、発芽以降の温度や水分の管理にあまり手間をかけたくないので、苗床の上に苗箱をならべ、箱の下まで水をため箱が常に水につかっている状態にしておきます。一種のプール栽培ですが、水やりの手間がほとんどかかりません。また、トンネルは、有孔ポリですので、温度管理もそんなにこまめにやらなくても大丈夫です。ほぼ放任状態の育苗ですが、4週間たてば立派な稲の苗ができあがります。