北岳山荘付近から望む北岳
北岳山荘から間ノ岳に続く稜線
14日早朝、北岳山荘より雲海に浮かぶ富士山を望む
昨年からの念願の北岳と間ノ岳に登ってきました。北岳は標高3193メートルで富士山についで高い山で、間ノ岳は3189メートルで4番目です。ちなみに3番目は奧穂高の3190メートルです。 この二つの山を登って、その間の三千メートルの稜線を歩くのが、昨年の秋仙丈ヶ岳に登ってからの一つの大きな目標となっていましたが、その思いを夏山シーズンも終わって少し静かになってきた頃を見計らって実行しました。
13日の早朝2時に自宅をでて、5時前に芦安の市営駐車場に到着しました。登山口の広河原へはバスか乗り合いタクシーでなければ入れないのですが、うまく始発の乗り合いタクシーに乗ることができて、6時30分過ぎに広河原に到着し、登山開始です。
登山口に向かっていくと朝日に輝く北岳と大樺沢の雪渓がみえ闘志がわいてきます
この吊り橋を渡ればいよいよ登山口です
大樺沢の二俣が近くなってきました。雪渓もまだ残っています
雪渓の脇を通って八本歯のコルへの登山道を登っていきます
二俣まで快調に登ってきたので、当初の予定を変更して 八本歯のコルへの登山道を登ることにしたのですが、これが全くの誤算で、この急登でエネルギーのほとんどを使い果たしてしまい、北岳山荘についたときはへとへとになってしまいました。左の写真のようなハシゴがいくつもあって、この登山道はとてもきつかったです。
でも、登り始めて約5時間で北岳山荘に到着。まだ12時前なので、宿泊の手続きをを済ませて間ノ岳まで行ってみることにしました。
間ノ岳に向かうころにはガスがかかって景色は楽しめません
身体はバテバテで標準コースタイムと同じ1時間半かかって間ノ岳に到着
間ノ岳の山頂にあった標識。「東海パルプ社有林」とあります
この日は、間ノ岳ピストンで終え、山の景色は明日に期待して、北岳山荘に泊まります。これは余談ですが、山荘の部屋で横になっていたら、携帯が鳴り電話がありました。こんな三千メートルの山の上でも携帯が通じるのにはビックリしました。しかも音声がとても良いのです。
翌14日の朝は、打って変わって良い天気です。5時過ぎ、山荘の部屋から雲海に浮かぶ富士山がきれいに見えました。
絶好の天気のなか、6時過ぎに北岳山荘を出発して7時前に北岳の頂上に到着しました。目の前には、すばらしい景色が広がっています。写真上は、頂上から見た仙丈ヶ岳。
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正面に見えるのは、甲斐駒ヶ岳 |
山頂に祀られていたお地蔵様。小銭がたくさん供えられていました
山頂にある三等三角点。なぜか山の名前が「白根岳」となっていました
正面に見える間ノ岳。その奧左は農鳥岳、右は塩見岳。南アルプスの山容はとても大きい
北岳から今度は肩の小屋へ向けて降ります。北岳山荘と間ノ岳はこれで見納めです
しばらく降りると肩の小屋が見えてきました。肩の小屋から続く長い稜線を降りていきます
北岳と肩の小屋。肩の小屋に大きく標高三千メートルと書いてありました
肩の小屋から見た鳳凰三山。オベリスクがはっきり見えます
白根御池小屋へ出る道を下っていくと北岳の頂上が顔を出します
下に目をやれば雪渓が見えます
11時半前、広河原のバス乗り場に着きました。下りはゆっくり歩いてきて、北岳山頂から約4時間でした。登山口に向かう吊り橋に目をやれば、これから登る人が大勢橋を渡って行きます。明日から三連休で山の上も大勢の人で賑わうことでしょう。