2024年6月25日火曜日

露地栽培のキュウリ

  直売所では、キュウリはまだまだハウス栽培が主流で、露地栽培のキュウリは極わずかです。目の肥えたお客さんは、露地栽培のなり始めのキュウリは、特に美味しいということを知っているので、露地栽培のキュウリは午前中の早い段階で完売となります。
 私のキュウリも、一日ごとに大きくなって、収穫の量も増え、それと同時に手入れの方も大変になっていきますが、みずみずしくて美味しいキュウリを目指して頑張っていきたいと思っています。

2024年6月20日木曜日

今年の馬鈴薯は大不作

  いま、馬鈴薯を掘っていますが、高温障害のためか、いろいろな問題が発生し、収量は大不作です。大雨と干ばつの繰り返しで、畝には大きなヒビが入り、そのヒビの間から日光が入り、芋の「青芋」化が大量に発生しました。(写真上) 「青芋」は食べると中毒の危険性があるので、全量破棄せざるを得ません。
 また、土壌水分の激変のためか、芋が大量に割れてしまいました。(写真下) こうした障害のため、良品はかなり少なくなってしまいました。単価が多少高くなっても、全体の売り上げには影響なく、かつて無い不作となってしまうのです。

2024年6月10日月曜日

里芋の植え付け

    茄子の定植も終わって、春季の植え付け作業もいよいよ里芋だけとなりました。アルミシートなどの保温材をとって、種芋がどのようになっているか見たところ、ほとんどが芽吹いており、中には30センチほどに伸びているものもありました。今年は、最低気温があまり低くなかったためか、傷みもひどくなく、腐ってしまった種芋もあまりありませんでした。(写真下)
 掘り出した種芋は、60センチ間隔で、昨日掘った溝に並べていき、土を崩して、種芋が見えなくなるまで覆って植え付けは完了です。今後、あまり雨が降らないようなら、畑に水をかけて灌水する予定です。

2024年6月5日水曜日

季節外れの秋桜

   コスモスは秋に咲くから、「秋桜」と書くのだと思っていました。去年畑の隅に積み上げておいた枯れ草から種がこぼれ落ちて、ブロッコリー畑のあちらこちらに雑草のようにはえて来たコスモスが、ポチポチと花を咲かせています。寒暖の差が激しいので、秋の到来と勘違いしたのでしょうか。雑草と思えば腹が立ちますが、きれいな草花と思って眺めれば、心が和みます。早朝、コスモスを眺めながらブロッコリーを収穫しています。

2024年6月3日月曜日

キュウリ棚の製作とツルの誘引

  グリーンボールやブロッコリーを収穫して、直売所に出しながら、ほかの野菜の手入れも平行しておこなっているのですが、待ったなしの段階に来ているのがキュウリ棚の作成です。
  キュウリは、ツルを誘引してやらなければ、「地這瓜」になってしまいます。また、ツルが長く伸びてくれば、棚を作ってネットを張る作業がとてもやりづらくなってきます。そういう訳で、先月の末に田植えが終わってから、キュウリの方に全力を傾注して作業を進め、なんとか完成させることができました。ツルの伸びが不揃いなので、長く伸びたのから、ネットに縛り付けていきます。
 この作業は、「テープナー」というホッチキスのお化けのような道具を使っておこないます。光分解するテープで、ツルとネットの紐をくるんで、そのテープをホッチキスの玉で固定すると完了という仕組みになっています。一瞬で終わります。

2024年6月2日日曜日

ブロッコリーの収穫

  ブロッコリーも収穫適期となり、雨の中、カッパを着て、早朝から畑に行って収穫してきました。ブロッコリーは、在圃性が無く蕾が開くと農産物としての価値は無くなってしまうし、鮮度も非常に大切なので、「朝どり」に限ります。だから、雨が降っていようが、毎日早朝に収穫する必要があるのです。
 ブロッコリーとグリーンボールの収穫が重なってしまったので、しばらくは早起きは不可避となりました。
 ちなみに、今回はサカタの「ピクセル」を作って見ましたが、アントシアニンが出てしまう傾向があり、やはり従来の「おはよう」の方が良かったような気がします。また、今年のブロッコリーは草丈があまり伸びず、蕾も全体的に小ぶりです。これは陽気のせいなのでしょうか。

2024年6月1日土曜日

グリーンボールの収穫

   今年は、「キャベツの価格が高くてなかなか買えない」という話をよく聞きます。私の畑でも、キャベツ(グリーンボール)が収穫適期となり、昨日から直売所に出し始めました。でも、一般のお店の値段が高いからといって、そんなに極端に高い値段はつけられません。平均すると、一つ200円前後でしょうか。去年より50円ぐらい高くなっていますが、資材などの高騰を考えれば、直売所らしい良心的な価格設定だと思います。
   美味しく、安く、安心安全な生産者の顔が見える野菜作りをモットーに、品質の良いグリーンボールを提供していきたいと思います。ちなみに、今年作付けの品種は、サカタの「アーリーボール」です。このグリーンボールは、作りやすいし、良品率も高く、今まで作ってきたいくつかの品種の中では一番良いと思います。おすすめです。

2024年5月23日木曜日

トマトの定植

  トマトの接ぎ木もしっかりと固まってきたので、定植をおこないました。ここ数年、トマトの青枯れ病に悩まされ、トマトを栽培するのなら、青枯れ病に耐病性のある台木を使うしか対策が無いので、手間暇かけて接ぎ木苗を作っています。台木は、タキイの「Bバリアー」です。そこに、サカタの大玉トマト「麗夏」を接いであります。
 二、三年前までは、雨よけもやっていたのですが、年をとって気力も無くなってきて、雨よけはやめました。ほどほどのものができれば良いと割り切って、手を抜いているのですが、トマト栽培は本当に手間暇がかかります。

2024年5月19日日曜日

収穫適期が短いレタス

  レタスを収穫し始めて一週間ほどですが、傷みや裂球がひどくなってきて、もう良品はほとんどとれなくなってきました。まだまだ食べられるので、外側の傷んだ皮をむいて、近所にお裾分けしています。収穫して、物置の涼しいところに置いておけば、まだ数日は保存できるので、自家用にもたくさん確保しておきます。
 レタスは、旬をたっぷり味わって、あとは終わりというのが、いつものパターンです。

2024年5月12日日曜日

浅井戸ポンプの交換

  15年近く使用した井戸のポンプですが、圧力タンクに穴があき、水漏れするようになりました。水をくみ上げることはできるのですが、あたりが水浸しになるので、日常的な使用には限界です。タンクを溶接して使うことも考えたのですが、薄い鉄板にうまく溶接できるかどうかも疑問ですし、この際思い切って新品に交換しようと思いました。
 配管の位置もあるので、現在使っている東芝の相当品があるかどうか調べたところ、東芝は十年以上も前にポンプの製造からは撤退しているようでした。仕方が無いので、配管の位置が一番近そうな日立の浅井戸ポンプ「WT-P125Y」をネットで購入して自分で付け替えました。配管もそれほど大きく変更すること無く無事に設置できました。
 それにしても、定価11万円越えのものが、ネットで6万円ちょっとで買えてしまい、工事費も自分でやってゼロで、大節約できました。しかも、インバーターポンプは、力強く、吐水量も以前のものに比べ格段の差で、今後の農作業の力強い味方となってくれそうです。

2024年5月11日土曜日

早生玉ネギは食味最高

 五月の連休明け頃から、玉ネギを収穫して直売所に出荷しています。今年は、四月の大雨とその後の乾燥で、土が岩盤のように締まってしまい、玉ネギも形良く球状に育たなかったものが多数出てしまいました。形は悪いけれど、早生の新玉ネギはとても美味しいです。電子レンジで数分加熱しただけで、甘くトロッとした玉ネギになり、私は毎日食べています。まさに旬の味で完全にはまってしまいました。

遅霜 災害は忘れた頃に

  昨日、最低気温が2度まで下がり、馬鈴薯が遅霜にやられました。五月の連休も終わり、もう霜は降りないだろうと思っていた矢先だったので、がっかりです。でも、霜自体はそれほど強いものではなかったので、葉が部分的に枯れただけで、回復は早いと思います。最低気温が2度、最高気温が28度と、寒暖差が25度以上もあるので、野菜だけではなく、人間の方も参ってしまいます。

2024年5月8日水曜日

馬鈴薯の中耕と土寄せ

  今年は遅霜が一度も無く、馬鈴薯も霜にやられることなく、順調に生育しています。しかし、種芋を植え付けてから50日も経つと、雑草も大きくなってきます。植え付け時に、除草剤「ゴーゴーサン細粒剤F」をまいたのですが、キク科の雑草には効果が無いようで、ノボロギクがはびこってきました。
 そんなわけで、雑草退治をかねて土寄せをおこないました。畝間を管理機でおこしておいて、はね上げ機で土をはね上げて株元に寄せていきます。今この一手間をかけておくと、「青いも」もなくなり良品率がアップします。

2024年5月7日火曜日

茄子の接ぎ木

 トマトの接ぎ木の方も成功率90%以上で、養生ハウスの方があいたので、続いて茄子の接ぎ木をおこないました。台木「トナシム」に長ナス「筑陽」と丸茄子「太助大丸」を合計300本以上接ぎました。接ぎ木のやり方は、割接ぎです。穂木をクサビ状にして台木に差し、クリップで止めます。この状態で、養生ハウスに一週間から十日ほどおき、その後徐々に外気にならしていくのです。写真左から、穂木「筑陽」、台木「トナシム」、そして一番右が接ぎ木が完了した状態です。

2024年4月20日土曜日

長ネギの定植


 長ネギ「ホワイトスター」の苗がかなり大きくなってきたので、毎日少しずつ定植しています。腰をかがめておこなう作業なので、午前中に苗を掘りあげて、午後に植え付けるような感じで、ボチボチやっているわけです。
 昨年は、ネギが全国的に不作で価格も高騰したあおりで、直売所でもかなり高く売ることができました。二匹目のドジョウを狙って、種も2割増しで1.2dl播いたので、作付面積もかなり多いです。せっかく作るのだからと、今年は植え付け前に苗消毒もしっかりやることにしました。ベンレート水和剤の100~200倍液に5分間漬けます。

2024年4月18日木曜日

トマトの接ぎ木

  このところ日差しが強くて、ハウスの中は猛暑日の連続で、とても作業ができるような環境ではありませんでした。今日は、待望の曇りの一日で、気温もそれほど高くなかったので、ハウス内でトマトの接ぎ木をおこないました。本来ならば、数日前におこなわなければならなかったので、茎も太くなりすぎてしまいましたが、茎の細い部分を使ってなんとか400本ほど、接ぎ木しました。
 台木は、タキイの「Bバリア」で、穂木はサカタの「麗夏」です。私の圃場は、青枯れ病に汚染されているので、接ぎ木による青枯れ病対策は、絶対的に必要な作業なのです。接ぎ木は、それ自体はそれほど難しくないのですが、このあと養生ハウスで活着までの管理が最大の難関となります。一週間ほど気が抜けません。

2024年4月7日日曜日

玉ネギの除草

  気温も上がって、玉ネギも日ごとに青々としてきました。と、ともに雑草の方もかなり繁茂してきたので、草取りをやっています。腰をかがめておこなう作業なので、毎日少しずつやって、大きな草はなんとか退治できました。マルチをはって植えておいても、植え穴からはかなりの草が生えてくるので、結局手作業で草取りをするしかありません。
 写真下は、最後に残った細い苗をマルチをはらずに植えたものですが、定植後に除草剤散布しておいたので、雑草はほとんどありません。生育の方も、マルチをはったものとほとんど遜色がありません。植える作業も格段にはやいので、来年度からはマルチをはらないで、除草剤散布でやってみようかと思います。ちなみに除草剤は「ゴーゴーサン細粒剤F」です。

2024年4月3日水曜日

ブロッコリー 圃場が準備できず苗の老化が心配 

 彼岸過ぎにまとまった雪が降ったり、このところの雨続きで、圃場は乾く間がありません。レタスとグリーンボールはなんとか定植しましたが、ブロッコリーは畝たてすらできていない状態です。例年、春先は好天が続かないのですが、これほど雪や雨が連続的に降る年は珍しいです。
 ハウスの中は、日中日差しがあれば、かるく30度をこしてしまうので、苗は老化気味になってきました。老化苗を植えると、生育が悪いので、毎日天気予報をチェックしているのですが、なかなか思うようにはいきません。

2024年3月23日土曜日

レタスを植えたけれど‥雪が

  昨日、レタスを900本ほど植えたのですが、朝から雪が降って完全に雪に埋まってしまいました。レタスは、寒さに強いので雪による害はないのですが、定植したうえにベタガケをかける作業はまだやってないので、雪が溶けたあとでのヒヨドリによる食害が心配です。この時期、餌がないので、ヒヨドリの群れに襲われたら、柔らかい苗は完全に食べ尽くされてしまいます。
 今年は、3月になって何度も雪が降って、農作業の方は遅れに遅れています。ハウスの中のグリーンボールやブロッコリーの苗も定植しなければならないので、まったく頭が痛いです。

2024年3月19日火曜日

茄子の台木 「トナシム」

   約一ヶ月程前に、種を播いた茄子の台木「トナシム」は、発芽が揃い、少しずつではあるが大きくなってきました。「トナシム」は成長が遅いのと、播種時期が2月という寒い時期なので、穂木に比べてひと月程前に種を播きます。こうすることで、茎の径の太さがそろい、接ぎ木がしやすくなります。成長が遅いので去年は違う品種の台木を使ったのですが、青枯れ病や半身萎凋病に強く、トゲもないので、結局今年も「トナシム」に戻ってしまいました。
 レタスなどの苗も大きくなって、定植適期になってきました。畝も立て、定植するばかりに準備は進んでいるのですが、明日は大雪警報もあり得るなどと、テレビが騒いでいます。早く天候の方も安定してほしいものです。

2024年2月23日金曜日

レタス、キャベツ、ブロッコリーの育苗

  レタスに続いて、キャベツ、ブロッコリーの種を播いて、発芽もおおむねそろってきました。これらの野菜は、寒さにも強く、ハウス内にトンネルを作って保温すれば、確実に生育します。
 今の種は、発芽率もよく、メーカー保証は80%~90%ぐらいになっていますが、実際には95%以上あります。したがって、セルトレーに一粒ずつ種を播いても、欠けはほとんどありません。

2024年2月15日木曜日

レタスの苗

 レタスは播種してから一週間で発芽して、かなり大きくなってきたので間引きも完了しました。128穴のセルトレーに、きれいに発芽揃いして、あとは生育を待つだけです。三月中旬をめどに定植できればいいな、と考えています。

2024年2月2日金曜日

今年も新たに レタスの種まき

 
 半年以上もブログも更新せず、かなりサボってしまいましたが、年も新たにブログの方も頑張っていきたいと思います。
 昨年は、異常気象もあって、農作物の方もかなり技術力が試される年であったように思います。私は、胡瓜やネギ、ブロッコリーなど、今までで一番の売り上げとなり、かなり忙しい年でありました。 特に、ネギは数量、品質とも最高のできで、全国的に不作の中で、直売所の中でも注目されるほどでした。
 今年も、 いろいろと工夫して良い野菜を作っていきたいと思います。手始めに、レタスの種まきをおこないましたが、今年は、発芽促進のために、温床育苗に挑戦してみました。穴の中に藁を踏み込み、腐敗の発熱を利用して温床を作るのです。ハウスの中は、マイナスでも苗床は17度から20度と一定です。うまくいくか、今から楽しみです。