私が耕作している水田の隣の農地の真ん中ににあった壊れた箕が、いつの間にかこちらの田圃の畦に置かれていました。元々は、大風でどこかからか飛ばされてきたもののようですが、その後は隣の農地の所有者が片付けるのがいやでこちら側に寄せたようです。これは目撃したわけではなくあくまでも推測ですが、隣の農地の所有者は自分の水田にあった破れた畦シートの断片が他人の田のなかで飛び交っていても片付けないような人なので、この推測もまんざら外れてはいないでしょう。
こんな些細なことでいちいち腹を立てていてもしかたがないので、ゴミは拾ってきて処分しました。 この小さな出来事を前にして、ふと魯迅の「一件小事 (小さな出来事)」を思い出しました。でも魯迅の小さな出来事は感動的であったのですが、今回の小さな出来事はあまりにも寂しいものでありました。
なお、魯迅の「一件小事 (小さな出来事)」の邦訳は、つぎのサイトなどで読むことができますから、興味のある人は読んでみてください。
http://www.neworldjp.com/Show/6330/