2009年10月11日日曜日

モンシロチョウの飛び交う畑

 この時期、畑ではアブラナ科の作物が多くを占めています。私の畑でも大根、白菜、野沢菜、小松菜、チンゲンサイ、ブロッコリーなどがそだっています。 このアブラナ科の作物を狙ってモンシロチョウが畑を飛び交っています。もともと害虫を防ぐためにアブラナ科の植物が出す辛味成分が、モンシロチョウにはまったく効果がなく、逆にその臭いに誘われてモンシロチョウが集まってくるらしいのです。「アブラナ科の代表的作物であるキャベツとともにモンシロチョウが世界中に広がった」とも言われているそうです。
 そして、わが家の畑でもいつも数匹のモンシロチョウが飛び交っています。その結果、アブラナ科の野菜の葉は虫に食われたあとがいっぱいです。
 しかし、考えようによっては、こうしたことは食の安全を証明しているあかしでもあるのです。無農薬であるが故に葉は虫に食われたあとがいっぱいになるのです。逆に、例えばキャベツの一大産地である群馬県の妻恋村のキャベツ畑にはモンシロチョウなど一匹も飛んでいません。川にも水性昆虫がほとんどいません。それは、三日にあげず消毒をしているからです。そして、こうして出来た立派なキャベツが店頭に並んでいるのです。
 こう見てくると、虫に食べられたあとがいっぱいある野菜をたべることも、一種の贅沢なのかもしれません。