2010年10月7日木曜日

お手軽登山の北横岳・縞枯山

 稲刈りと脱穀の合間をぬって、北横岳と縞枯山に登ってきました。これらの山は、標高2237メートルまではロープウエーで登ることができ、まさにお手軽登山と呼ぶにふさわしい山です。また、北八ヶ岳のこれらの山では「縞枯れ現象」が見られ、その点でも有名で、一度は登ってみたいと思っていました。

 今日は、朝から晴れで、天気予報でも晴れということで、眺望を期待して10時20分に自宅を出発。ピラタス蓼科のロープウエー駅に11時35分に到着して、40分発のロープウエーで山頂を目指します。しかし、山頂一帯は厚い雲に覆われています。いやな予感がします。

 山麓駅から山頂駅までの高度差は、466メートルとのことで、グングン高度が上がっていきます。

 山頂駅には、数分で到着。100人乗りロープウエーは速いし、大きいのでゆったりしています。

 山頂駅の真ん前には、「坪庭」が広がります。溶岩台地でハイマツなどの低木が表面を覆っています。整備された遊歩道に途中でわかれ、北横岳へ向かう登山道を進みます。

 登山道の途中から見た「坪庭」です。かなり広大です。

 北横岳ヒュッテに着きました。ロープウエー駅を出てから約30分。コース案内よりかなりハイピッチで登ってきました。

北横岳ヒュッテから数分のところにある七ッ池に寄ってみました。このあたりはほとんどが針葉樹であるなかで、湖面に映える広葉樹の紅葉が見事でした。

 ヒュッテから約10分で、南峰に到着しました。ここから北峰(標高2480メートル)へは、数分でいけます。

山頂に着いたものの、ガスがかかっていて周りの山はまったく見えません。山の天気は下界ではわからないものとあきらめるしかありません。

 「坪庭」まで降りてきて、今度は縞枯山へ向かいます。上の写真は、雨池山です。「縞枯れ現象」がはっきりと見えます。シラビソとオオシラビソの優占林にだけおこるといわれているこの「縞枯れ現象」を目の当たりにしましたが、ほんとうに不思議な現象だと思いました。
 
 縞枯山(標高2403メートル)の頂上です。頂上にあるシラビソもかなり枯れていました。でも、若木もちゃんと育っていて、自然の摂理の偉大さを実感しました。

 縞枯山の登山道の途中にある縞枯山荘です。八ヶ岳は、山小屋が整備されていることで有名ですが、こんなにたくさんあって、はたして経営が成り立つのだろうかと思うほどです。でも、初級から上級までの登山者を引きつける山々があるのも八ヶ岳の特徴だそうですから、山小屋の利用者も多いのでしょう。明らかに「山ガール」と呼べるような格好をした登山者にも何人も会いましたから、様々な層の人々を引きつけているのだと思います。
 ロープウエーの麓駅に戻ってきたのが3時10分頃ですから、4時間かからないで2400メートル級の山を2座登って、文明の利器に感謝したお手軽登山でした。