2007年9月5日水曜日

爆音器

 実りの秋、稲の穂が垂れ下がってくると、一つの問題が発生してきます。それは、スズメによる被害です。スズメの群れにとりつかれたら、実入りの初期の段階では米も柔らかくて食べやすいので、かなりの被害がでます。これを防ぐために田んぼ一面にネットをはる人もいますが、なかなか大変な作業で、私のように気の短い者にはできません。
 そこで、爆音器でスズメを追い払うという手っ取り早い方法でその場をしのぎます。でもこれは、農地のそばまで住宅が建てられつつある現状では、騒音問題があってかなり気を遣います。私は、音量をできるだけ絞って、期間も実入りの初期の段階に限定して使っています。今の爆音器は、音量や鳴る間隔をマイコン制御でコントロールできるから、そうしたことも可能です。写真の黄色いカバーの中にマイコンが入っています。燃料はプロパンガスです。
 私の子供のころは、カーバイドをブリキ製の筒に入れて水を加えアセチレンガスを発生させて、マッチで火をつけて爆発させる爆音器があって、これを使ってスズメを追い払うのが祖父と私の役目でした。チビってうまくいかなかったり、鼓膜が破れる寸前のような思いをしたことを思い出しました。そしてそれは、祖父に遊んでもらった日々の記憶へとつながっています。