2010年11月18日木曜日

中国・雲南の旅 (4) 虎跳峡

       世界自然遺産・三江併流の哈巴雪山地域にある虎跳峡

 旅の4日目は、麗江の北側約60キロのところにある虎跳峡へと向かいました。虎跳峡は、香格里拉(シャングリラ)へ向かう道の途中にあり、哈巴雪山と玉龍雪山に挟まれた大峡谷で、それまでゆるやかな流れであった金沙江が、激流へとかわって細い谷間を流れ下ります。両側の断崖は2000メートル以上に達しているそうです。

 バスの中からの金沙江の眺め。ゆったりと流れていきます。

 金沙江がよく見えるところで、バスが停まってくれました。両側から山が迫ってきていますが、道の沿線には、農村が点在しています。

 沿線の農村風景です。どんな山奥にいっても、携帯電話の中継基地があります。塔には、「中国移動」とか「中国聯通」といった看板がかかっているので、遠くからでもよく見えます。「中国移動」が圧倒的に多かったです。

 虎跳峡が近づくと、哈巴雪山が見えてきました。標高5396メートルだそうです。

 川の反対側には、玉龍雪山がすこし顔を出しています。玉龍雪山の最高峰は、標高5596メートルで、麗江の北側に位置する名峰です。

 虎跳峡の虎跳石があるあたりまで遊歩道がつくられていて、バスをおりて歩いて向かいます。駐車場には、たくさんの売店がでています。ほとんどが果物などの地元でとれた食べ物を売っています。

 こんなところにも、携帯電話の基地がありました。(写真の上部に半分ほど写っています。) 観光客はほとんどが中国人のようでしたが、多くが携帯電話とデジカメをもっていて、沿岸部の富裕層が中心なのだろうと思いました。

 激流のなかの大きな石が虎跳石です。虎がこの石を踏み台にして川を渡ったという言い伝えからこの名前がついたそうです。

 岩を砕いて作った遊歩道です。よくこんなものを作ったものだと感心しました。

 「落石注意」の立て札です。「落石注意。壁側によって速やかに通ってください」とあります。「急いで通ることが安全対策になるのかなあ」と首を捻ってしまいました。これが中国的発想なのかも知れません。