2010年11月19日金曜日

中国・雲南の旅 (5) 麗江

            世界文化遺産の麗江古城の街並み

 午後は、虎跳峡から戻って、麗江見物です。麗江は、世界遺産に登録されてから、周辺が次々に開発されていまや人口100万人を超える大都市になり、近くには空港もあります。宋代の末期に納西(ナシ)族によって建設された麗江古城には今も人が住み、通りの両側にはお土産などを売る店がところ狭しと軒を連ねています。

 前夜に観た少数民族の歌と踊りのショーです。雲南省には多くの少数民族がおり、麗江は納西(ナシ)族が多く住んでいるとのことです。ちなみにこのショーの入場料は日本円で3500円で、とても高かったです。物価が安いから、とくにそう感じました。

 納西(ナシ)族は、生きた象形文字(トンバ文字)を持っていることで有名です。また、納西(ナシ)族の支族の摩梭人には走婚(通い婚)の習慣があって、そうした民俗学的意味でも興味深い地域です。博物館へ見学に行きました。

 博物館では、「東巴(トンバ)先生」がトンバ文字を書いて見せていました。もう、この文字を使える人は極めて少なくなっているとのことでした。

 「東巴(トンバ)先生」が書いたトンバ文字を売っていたので、買ってきました。紙は、沈丁花の木を漉いたもので虫が着かず、極めて長い間もつそうです。文字の内容は「天天開心」、つまり「毎日愉快だ」ということのようです。

 いよいよ麗江古城に向かいます。中国語で城は街の意味ですから、古城といっても日本でいうお城ではありません。広場では納西(ナシ)族の女性が踊りを踊っていました。すごい人出です。麗江には一日二万人の観光客が訪れて、そのうちの八割は中国人だそうです。雲南は、中国人にとってもあこがれの地であるようです。

 古城のなかにある宿の入り口です。漢字の下にトンバ文字が書かれています。

 麗江古城の街中の写真を以下載せておきます。

 観光客がとても多く、ごった返していました。街中は水路がはりめぐらされ、柳の青さが柔らかく、街中の喧騒を静めてくれているような感じがしました。

 夕方、玉龍雪山がうっすらと見えました。これで麗江の街ともお別れです。

 麗江空港のカウンターです。この空港ビルは今までのものが手狭になってきたので、新しくなったばかりだといっていました。昆明まで空路4,50分。麗江や香格里拉(シャングリラ)はとても人気があるので、訪れる人はどんどん増えてくるでしょう。