大弛峠から金峰山への登山道 樹氷の世界です
「日本百名山」のひとつでもある金峰山には、川上村から登ることにしました。川上村へは、約二時間かかりました。林道を上がっていくと、途中きれいな山が見えてきました。紅葉もきれいです。天気も良く、テンションが上がってきます。
今シーズンの山登りができる日もかなり限られてきたので、農作業をかえりみず、秩父多摩甲斐国立園の金峰山に登ってきました。三千メートル級の山は、雪でダメだろうと思って2,599メートルの金峰山にしたのですが、こちらも予想外の樹氷の世界でした。
金峰山荘方向との分岐点を左に向かい、大弛(おおだるみ)峠へといきます。大弛峠は、標高2,360メートルあって、車道峠としては日本最高所だそうです。
この林道は、悪路で有名で、ネットなどでも「この道は避けたほうがよい」といろいろ書かれています。今日は、この道を通ってみるのもひとつの目的で、わざわざそのために4WDの軽トラできました。写真は、まだいい方で、石がごろごろしていて河原のようなところも何カ所かありました。
自分の感想としては、「八ヶ岳の本沢温泉入り口からゲートまでの道の次に悪い」道でした。ただ、かなり道幅が広いので、対向車が来ても安心していられます。でも、一時間前後の林道通過中には一台も対向車が来ませんでした。
大弛峠に着いてビックリ、木々が樹氷で真っ白です。それに、駐車場に入りきれない車が、舗装してない川上村側にまでびっしり路肩駐車しています。平日なのに、大勢の登山者が来ているようです。
大弛峠に車をとめて、金峰山に向かいます。コメツガの樹林帯を行くのですが、木々には樹氷がビッシリ着いています。
金峰山が近くなってきました。でも、ガスって、周りは何も見えません。
峠の登山口から、約一時間半で、金峰山に着きました。4,50分 頂上でねばってみましたが、ガスが切れることはありませんでした。
八ヶ岳の頭がチラリと見えたのがベストでした。眺望は諦めて、大弛峠に戻ります。山頂にいた時間も含め、4時間にも満たない山登り、百名山に対してこんなに安直な山登りで申し訳が立ちません。
帰りは、山梨側におりました。最短距離を選んで「クリスタルライン」を通ってきたのですが、山梨側の林道は、みな舗装されていていい道でした。でも、「クリスタルライン」を瑞牆山荘あたりまで二時間走ってすれ違ったのは車二台とバイク一台だけでした。ほとんど車が通行しない何十キロもの立派な道を作る意味はどこにあるのかと疑問を感じたひとときでもありました。
「クリスタルライン」の沿線から見える紅葉は丁度見頃でとてもきれいでした。
金峰山のガスもかなり切れてきました。でも頂上はまだ見えません。
瑞牆山は、金峰山よりかなり低いけれど、きれいな山です。深田久弥の『日本百名山』を読んだだけでは、あまりピンとこなかったのですが、こうして目の前にすると、「なるほど百名山にふさわしい山だ」とその風格に圧倒されます。できれば、年内にこの瑞牆山に登りたいものだと、いまから打算しているところです。